九州のホープ伊藤旭(20=熊本)が6度目のA級1、2班戦優勝へ自信をのぞかせた。

ここまでまくり連発で連勝。予選はスムーズに踏み出して九州トリオ決着を導き、準決は中団まくりで今節トップの上がり14秒3をたたき出した。「想定外の流れに対応できている。新車で、車の進みもいい」と手応えをつかんだ。

高校時代は中長距離種目で頭角を現し、高3で競輪選手養成所の試験に一発合格。今は、かつて徹底先行だった田川辰二に指導され、同県同期の松岡辰泰や松本秀之介らと脚力を鍛えている。思慮深さもある注目株は、明日の雨天予報も念頭にして「水しぶきを受けるのは嫌だし、先行します。その方が新車も汚れない」と、冗談を交えながら逃げ切りVを誓った。