突然のいたましい事故から一夜明けて、訃報は伊東F1参加中の選手にも届いた。

海老根恵太(43=千葉)は「まだ気持ちの整理がつかない。自分にも子供がいるから、どうしても親目線で考えてしまう。悲しい出来事を繰り返さないように、今後はみんなで気をつけていきたい」と沈痛な面持ちで語った。

成清龍之介さんの素質を高く買っていた。「松戸で練習した時に、彼の後ろに僕と山中(秀将)で付いたことがある。彼は街道用の重いタイヤで、僕は競走用のタイヤ。離れることはないだろうと思ったら、踏み出しで1車身も離されてしまった。強くなると期待していたんですが…」。若き才能の損失に無念さをにじませた。