田中勝仁(35=千葉)がA級準決3Rで逃げて2着となり、19年11月松戸以来となる決勝進出を決めた。

「あれしかないと思って。作戦通りですね。(前に)出られて、あとはどこまで我慢できるか」と笑った。さらに「シューズとかを準決から以前使ったものに戻して、感じよく走れました」と、調整面でもプラス効果があったようだ。

加えてファンも田中に後押ししてくれた。「お客さんの声援が聞こえたんです」。実は彼にとって奈良は思い出の多いバンク。「(14年の)奈良記念(G3)を走って2勝したな、と思いだしました。そういえばS級初勝利(11年8月)もここだった」。相性のいい当地で約1年半ぶりに進んだ決勝6R。強敵にひと泡吹かせるか。