12R優勝戦は4枠の市橋卓士(41=徳島)が、コンマ05のトップスタートから一気にまくって快勝した。優勝は今年2月住之江以来45度目、戸田では通算4度目となった。

開口一番、「スタートは狙っていきました」と快ショットを振り返る。3節連続Vがかかっていた1枠山田祐也が1番人気。その山田に抵抗する隙を与えない強烈な4カドまくりで、一気に決着をつけた。

「(戸田は4度目Vで)ラブですね(笑い)。なぜ相性がいいのかは分からないけど…」。地元の鳴門に匹敵するくらい好相性の水面での優勝だけに、笑みは絶えない。

「得意の戸田というのもあるし、スタート行けばチャンスがあるのも分かっていた。ペラはたたいていったけど、伸びは来てたんで。起こしも回り足も良く、今節で一番の感じでした」。優勝戦を最高の仕上がりに持ってきて、優勝を飾るのはさすが。戸田の調整を熟知している当地巧者だ。

「今後の目標は、大きなことは言わず、1走1走一生懸命走るだけです」と謙虚に話した。次走は29日から鳴門のゴールデンウイーク6日間開催。地元戦に向け、弾みのつく優勝だった。