第12Rで優勝戦が行われ、中村雅人(40=川口)が、大会2度目の制覇を飾った。通算61度目、G2も5度目の優勝となった。2着は有吉辰也、3着は金子大輔が入り、鈴木圭一郎は追い上げ届かず4着に終わった。

レースは、0ハンの深谷俊太が先手を取ったが、ハンデ10メートル7車から抜けだした有吉が、2周バックで深谷をかわして先頭に躍り出た。金子が2番手に浮上し、中村は3番手で前を追った。5周1角で中村は金子を差して2番手に上がると、6周バックで逃げる有吉をとらえた。

優勝した中村は「浜松は比較的、相性がいいので(優勝を)取れてよかったです。久々にお客さんの前で優勝できて、格別の思いです」と話した。当地では、11月にSG日本選手権オートレースも控える。「いつもの感じのレーススタイルでやっていきます」。さばきの達人は、今後もシビアな追い上げでファンを魅了する。

払戻金は2連単(6)-(4)7770円、3連単は(6)(4)(5)8万6850円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンディ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。20年の獲得賞金NO・1は青山で8889万4055円。