原田研太朗(31=徳島)がまくる清水裕友をかわして、20年7月小松島以来、通算5度目のG3優勝を飾った。

レースは至ってシンプルだった。前受けの郡司浩平が吉田敏洋を突っ張る。郡司が足を使ったところを、打鐘前2角から取鳥雄吾が一気に仕掛けてライン4車が出切った。最終バック手前から清水が番手発進。原田の仕事は直線で清水をとらえるだけだった。

これで4場所連続優勝で、連勝も「12」に伸ばした。3着に入った佐藤慎太郎から「(3場所連続完全Vで)特昇か。次はどこに行くんや?」と問われて「チャレンジに戻るみたいです(笑い)」と原田。乗っている男はジョークもさえる。

今年最初のG1取手全日本選抜まで1カ月足らず。原田は「上位陣は仕上げてくる。自分もトレーニングを積んでしっかり準備します」。今の勢いなら一気にG1制覇も夢ではない。【村上正洋】