最強支部長が、年末の大舞台へ勢いをつけるべく、2年ぶりの地元周年制覇を狙い澄ます。

今年は地元びわこのお正月開催で優勝。3月下関G1、4月戸田G1など、すでに6度の優勝を飾っている。3月びわこG2秩父宮妃記念杯の優勝後に「グランプリ2ndを目指しているので、それがいい結果につながっている」と、頂点へ最善の理想型を思い描く。昨年GPは1stで敗退した悔しさを晴らすためにも、気迫がみなぎる。

20年8月の68回大会では自身初のG1優勝を飾り、涙ながらに師匠の後明俊夫さん(引退)と握手を交わした。「最初にSG(18年芦屋チャレンジC)を取ってプレッシャーがあった」と、重圧をはねのけての戴冠だった。

昨年覇者の峰竜太は不在。守田俊介や遠藤エミとともに、遠征勢に立ち向かう。賞金争いも佳境に入ってきた今、ましてや地元のG1周年で簡単には負けていられない。

初日「祝70周年ドリーム」では、松井繁や原田幸哉などの強豪を相手に、1枠に座る。最強支部長が、最強たるゆえんを見せつける。(おわり)