今年、3カ月間の戦線離脱があった石井貴子(33=千葉)は、11Rアルテミス賞への選出に驚きを隠せない。「正直、何で私が? という気持ちでした」。

これまで大きなけがから何度も立ち直ってきたが、心はいつもギリギリの状態だった。今回は最悪の決断も頭をよぎった。「この3カ月の間に引退を考えていました。でも、ここに選んでいただいて『戻っておいで』と言われているような気がしたんです」。走る理由を与えてくれたファンの1票、1票が復帰への階段を上がらせてくれた。

復帰して前橋、高知と走ったが、まだ万全にはほど遠い。それでも、2年ぶりの大きな舞台に立てる。11Rアルテミス賞は、ファンの“お帰りなさい”に精いっぱい応える。