当所71周年記念チャンプの野口裕史(41=千葉)が、早くも本領を発揮した。

予選11Rは前受けから、誘導員と車間を空けたところで佐々木吉徳に先制されたが、素早くたたき返した。逃げ切って、番手の中村浩士とワンツー。ただ、その表情はさえない。3番手の大木雅也が連結を外して着外になっており「突っ張れなかった内容は駄目。(誘導と)車間の空け方が下手だった」と反省の弁に終始した。

迎える準決10Rこそ、スカッと先制して連勝といきたい。「西武園は(先頭に)出られれば大丈夫」と自らに言い聞かせるように、逃走心に再点火した。

陸上ハンマー投げの元日本王者で世界に挑んだアスリートは、ずっとパリ五輪に見入っている。「やり投げのディーン元気に、激励のメールを送ったり。同世代で交流があり、帰国したらまた話そうと。選手のそれまでのストーリー、物語は興味深いもの。自分もこれまでをいろいろと思い出した。また、体作りからやり直そうと思っている」と、大いに刺激を受けた。

50歳、60歳になっても現役を続けようと思い描く野口。先行を極めようと懸命になっている。