選抜3Rは敗者戦ながら見どころがたっぷりだった。開催最年長の小嶋敬二(55=石川)が、長い直線も何のそのと逃げて2着になった。ただ、同県後輩で番手の八日市屋浩之にかわされたとあって、インタビューでは「ああっ疲れた。疲れた。はあっ疲れた。疲れた。(八日市屋は)ただ抜くだけだもん」とぼやきを連発した。

もちろん、そこはアスリート。レースを振り返るうちに機嫌が良くなる。また、今期の競走得点がS級ボーダー付近とあって、「点数がないから」と残り2日間の力走を約束した。

今節は大舞台で何度も力勝負したレジェンド神山雄一郎氏の冠大会で思い入れも人一倍。1999年3月G1日本選手権の決勝では、神山氏が勝ってG1グランドスラムを達成したが、小嶋は自身が優勝と勘違いしてゴール後にガッツポーズするひとまくもあった。「あの映像は消去してね」。冗談を飛ばしながらも、かつての怪力先行を見せようとペダルに力を込める。