サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア戦(10月7日)、オーストラリア戦(10月12日、埼玉スタジアム)に臨む日本代表が28日、発表された。森保一監督(52)はオンライン取材に応じ、上位2チームとの対戦に「最大の勝ち点をつかみとれるように全力を尽くす」と意欲を口にした。一問一答は以下の通り。

-今回の活動で、活動が終わった後、欧州組が隔離が必要で1戦目の後に離脱しないといけないリスクはあるのか。国内組は?

森保監督 欧州で活動している選手に関しては、代表活動の後に、隔離などの措置が出ることはありません。代表が終わった後、所属クラブに戻り、家にも戻れて家族と一緒に生活をすることができます。現在のところですが、欧州の所属選手に生活に支障が出ることはないと聞いています。国内組の選手たちは活動を終えて隔離期間がありますので、かなり制限のある生活をしている。

コンディションに関しては、フィジカル的には練習や試合には参加できますが、家族と一緒に2週間は生活できず、ホテルから練習場、ホテルから試合会場ということで、ホテル暮らしで食事が思うように取れなかったりとか、普段であれば家族や大切な人たちとゆっくり過ごしてメンタル的にもリラックスできるところが、なかなかそういう状況ではかなり、きつい生活をしてるのかなと思っています。

-国内組を数多く呼ぶ躊躇(ちゅうちょ)はあったのか?

森保監督 リスクの部分では選手のメンタル、隔離期間があるところで気にしているところはあります。しかしながら状況を代表招集に向けて、国内外のスタッフで全体的にスカウティングをしながら選手のパフォーマンスを見て、今回の代表活動にベストな布陣ということで招集させてもらっている。隔離期間があるのはかなりプレーの影響があるかなと。そこを見ながら選手たちに少しでもいい状況でプレーしてもらいたいと願いながら招集させてもらっています。

-9月の試合ではコンディションの見極めが難しかった。見極めはかなりできているか

森保監督 選手たちのコンディションの把握については、私は、今回の招集の前に欧州で多くの選手たちを直接見ている中で、選手たちがコンディション的に上がってきているな、いい状態にあるな、というところは直接見させてもらって感じることができています。国内組の選手は、私は映像で確認させてもらっていますが、コーチングスタッフがJリーグに視察に行っているので報告が上がっている。コンディションがいいということ、シーズン終盤で夏場、連戦のところの調子がいい選手、疲労が見えている選手ということで、選手たちの報告はもらっています。

それを見極めながら、9月がコンディションが分からなかったと言うよりも、気候や時差のところで、本来の力を発揮しづらくなるような状況で、どう戦わなければいけないかの絵を合わせることがオマーン戦では足りなかったところかなと思います。そこは私の責任であるので。10月の部分では、同じように、気候が違う中で、完全アウェーの中で戦い方のイメージをしっかりチームで持てるように準備しないといけないかなと思っています。