勝てば7大会連続のワールドカップ(W杯)出場が決まるオーストラリア戦(24日、アウェー)で、日本代表DF長友佑都(35=FC東京)が道しるべになる。決戦の地に入り、取材対応。日本を出発する19日にFW大迫勇也、DF酒井宏樹の主力2人がけがで不参加となったが、日本には長友がいる。ベテランDFは過去3度、W杯出場決定をピッチ上で迎えている。今回カタール行きを決めるその瞬間も出場していれば、日本サッカー史上唯一、4度の歓喜をピッチ上で味う男となる。

◆W杯出場決定試合に出場 3大会連続3度が最多で過去4人。MF遠藤保仁は06、10、14年大会予選、MF長谷部誠、FW岡崎慎司、DF長友佑都は10、14、18年大会予選で経験している。3大会連続でW杯出場決定の瞬間をピッチで迎えたのは過去に遠藤と長友だけ。長谷部は10年大会出場決定試合のウズベキスタン戦で後半44分に退場。岡崎は14年大会出場決定のオーストラリア戦で後半42分に途中交代した。

◆W杯出場決定試合と長友 過去3度W杯に出場している長友は3度とも決定の瞬間もピッチにいた貴重な“証言者”だ。1-0で勝ち、岡田ジャパンの10年南アフリカ大会行きを決めた09年6月6日ウズベキスタン戦(タシケント)。1-1で引き分け、ザックジャパンの14年ブラジル大会行きを決めた13年6月4日オーストラリア戦(埼玉)。2-0で完勝し、ハリルジャパンとして18年ロシア大会行きを決めた17年8月31日オーストラリア戦(埼玉)。すべてフル出場し、その瞬間をピッチで迎えている。

◆日本のW杯出場決定条件 現在2位の日本は3位オーストラリアとの直接対決に勝てば2位以内が確定し、1試合を残して7大会連続7度目のW杯出場が決まる。引き分けると、オーストラリアとの勝ち点差は3のままW杯出場決定は最終節に持ち越しとなり、29日の最下位ベトナム戦に引き分け以上で突破決定となる。敗れると、オーストラリアと勝ち点で並び得失点差で3位に転落し、自力で出場圏内の2位以内になる可能性が消滅する。