日本サッカー協会(JFA)は11日、パリ五輪(オリンピック)出場を決めたU-23日本代表が6月にU-23米国代表と対戦すると発表した。本番前、最後の海外遠征で米カンザスシティーへ飛び、同7日と11日に2試合を行う。第1戦は非公開、第2戦は日本時間12日午前9時のキックオフで、テレビ中継局を調整している。

各国協会に選手の拘束力がある国際Aマッチデーに行われるため、本番での行使が見込まれる24歳以上の特別枠オーバーエージ(OA)勢や、MF久保建英(レアル・ソシエダード)やMF鈴木唯人ら本大会で招集を目指す23歳以下の欧州組も合流できるか注目される。

同時期にA代表はW杯北中米大会のアジア2次予選を迎えるが、既に最終予選進出を決めており、森保一監督(55)はU-23世代の全面バックアップを約束。有力候補のDF板倉滉(ボルシアMG)らOA戦士の融合も、欧州がシーズンオフであること以外の支障はない。

チームとしては、当初は本番の舞台となる欧州への遠征も模索したが、対戦相手との調整がつかず。五輪出場権を獲得した代表が慣例的に出場してきたモーリスレベロ・トーナメント(旧トゥーロン国際)も、今年はパリ参加国のU-23代表が集まらず、さらに下の育成年代がメインの大会となっていたため、出場を回避した。

米国もパリ五輪の男子サッカー出場国。昨年10月にも遠征しており、日本はまずメキシコに4-1で勝ったものの、米国に1-4で大敗していた。

今年7月24日に開幕する本戦では、日本はD組で南米王者パラグアイ、アフリカ3位マリ、欧州3位イスラエルと対戦。米国はA組で開催国フランス、インドネシアとの大陸間プレーオフを制したギニア、ニュージーランドと対戦する。

◆大岩剛監督(51)コメント

パリオリンピック2024の出場権を獲得してからオリンピック本大会までの限られた時間の中、同じくオリンピックに出場するU-23アメリカ代表と対戦できることは、非常に貴重なチーム強化の機会になります。

昨年10月にも同アメリカ代表と対戦し、敗れたことは鮮明に記憶しています。チームとして決して悪い内容ではなかったですが、多くの気づきを得た試合でした。

本大会で勝ち上がるためにも、まずは目の前のアメリカとの再戦に勝利できるよう、しっかりと準備を進めていきます。