鹿島は28日、茨城・鹿嶋市内で天皇杯準決勝横浜戦(ヤンマー)に向けた約1時間の練習を行った。クラブW杯準優勝に貢献し、決勝Rマドリード(スペイン)戦で2得点したMF柴崎岳(24)が先発復帰することが濃厚となった。クラブW杯閉幕翌日の19日から発熱し、24日の天皇杯準々決勝・広島戦(カシマ)は体調が戻らずベンチ外。だが、27日の練習から完全合流し、この日の練習ではセットプレーの連係確認で主力組でプレーした。勝って決勝進出が決まれば大阪滞在で調整するだけに、鹿嶋市内での練習は今季最後。今冬に他クラブへ移籍する可能性が高い柴崎にとっては、慣れ親しんだグラウンドで最後の練習となるかもしれず、練習後にはファンサービスも入念だった。

 石井正忠監督(49)は「(柴崎)岳は出られる準備はできている」と状態には太鼓判を押した。準々決勝をけがで欠場したDF西大伍(29)と、数日間体調不良を訴えていたMF遠藤康(28)も復帰確実。指揮官は「19冠目をとって、16年シーズンを終わりたい。雰囲気は非常にいい」と、大阪に移動した。