サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のレジェンド、澤穂希さん(43)と宮間あやさん(37)が14日、女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」や後輩たちへエールを送った。

WEリーグ第21節のINAC神戸-三菱重工浦和が、同リーグで初めて国立で開催されるにあたり、2人がゲストとして来場。試合前には新国立の場内を一周した。

11年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で世界一に輝いた2人。澤さんは「私たちは引退して元選手ですが、この場に立てるのは非常に光栄なことで、うれしいこと。選手もあこがれの国立でリーグ戦ができるのは、サッカー人生にとっても貴重な1日になると思う」と話した。

宮間さんも「忘れられない一戦になると思っています。同じ空間にいられることがうれしく思っています」と、女子サッカー界の新たな1歩を喜んだ。

今季から国内初のプロリーグとして発足したWEリーグ。澤さんは、もっと多くの人に知ってもらえるよう、「エンターテインメント性」をもっともっと取り入れるよう提案。「私たちはアメリカでもプレーをした経験があるので、エンターテインメントのところでは、もっともっと盛り上げたり、女子サッカーに注目してもらえるような活動をできたら、もっともっといいな」。子どもたちとのサッカー教室などの触れ合いの必要性にも言及した。

宮間さんは、なでしこジャパンの活動や結果がWEリーグの盛り上げにもつながると話し、日の丸を背負う後輩たちへエール。「世界とのギャップというか、やり方はそれぞれの国、地域によって違うと思う。他の国はこうなのにという議論になりがちだが、自分たち自身に自信を持って続けて行くことが大事かなと思います」と温かい応援の言葉を並べた。【磯綾乃】