マンチェスター・シティーのイングランド代表DFカイル・ウォーカー(32)が、公共の場で男性自身を露出した公然わいせつの疑いで、警察から捜査を受けている。英サン紙電子版などが8日までに報じた。

“事件”は5日に英イングランド・ウィルムスローのバーで起こった。前日4日にマンチェスターCは2-0でニューカッスルに快勝。ウォーカーら選手たちは2日間の休養を与えられ、同DFは友人とともに夕方ごろバーを訪れたという。

酔っぱらったウォーカーは店内でズボンをずり下げて性器を露出しただけでなく、夫人ではない友人女性にキスをし、胸をまさぐる行動に出た。これらがすべて店内の防犯カメラに録画されており、その映像がSNSに出回ったことで警察当局が捜査に動き出したのだ。

現時点で逮捕等はされていないが、現地メディアによると有罪となった場合、最長2年の禁錮刑に処される可能性がある。

さらに警察の捜査とは別に、このウォーカーの行動に激怒しているのがアニー夫人。ウォーカーはたびたび浮気を報じられており、もし同DFが逮捕されれば、今度こそ離婚に踏み切る見通しだという。ただ2人には4人の子供がおり、夫人は現時点では事態を静観している。

ウォーカーは昨年4月にも“事件”を起こしている。マンチェスター郊外のホテルの壁に向かって、立ち小便をしているところをファンに目撃されたのだ。

ウォーカーは黒いパーカ、短パンにサンダルというラフな格好。食事をとるためにホテルのレストランを訪れていた。なぜホテル内のトイレを使用せず、周囲を気にしながらフードをかぶって立ち小便をしたのかは不明だが、左ふくらはぎにあるワシと女性の目が描かれたタトゥーでウォーカーだと分かってしまったという。

この出来事からしても、ウォーカーは公の場で男性自身を出すことにあまり抵抗のない人物なのかもしれない。また、この時もアルコールをたしなんでいた可能性が高く、アニー夫人はウォーカーに対し、アルコールについてのカウンセリングを受けて欲しいと希望していたもようだ。

ニューカッスル戦のあと、グアルディオラ監督は冗談まじりに「選手たちに2日間のオフを与える。彼らのことは見たくないし、彼らも私の顔を見たくないだろうから」と話した。しかしウォーカーの度重なる愚行の前に、指揮官は本当に同DFの顔を見たくないと思っているかもしれない。

【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)

マンチェスターCカイル・ウォーカー(2019年7月27日撮影)
マンチェスターCカイル・ウォーカー(2019年7月27日撮影)