9年ぶりの欧州王座を目指すマンチェスターUの命運を握る男、クリスティアーノ・ロナウド(23)が「内弁慶」の汚名返上に挑む。欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦で今日1日(日本時間2日未明)にローマとアウェーで対戦。今季プレミアリーグでは28試合26得点の得点力を誇るが、国際舞台や大一番での勝負弱さを指摘されている。自らの真価を証明するため、ゴール&勝利で雑音を封じるつもりだ。
欧州サッカー界で今や最も熱い視線を浴びる男が、C・ロナウドだ。「アンストッパブル(止まらない)」と表現される鋭いドリブル突破に加え、今季は爆発的な得点力も披露。29日のアストンビラ戦では妙技バックヒールキックで、リーグ得点を26に伸ばした。欧州CL6得点含め今季通算35得点。名将ファーガソン監督に「この得点力は驚異的だ」と言わしめた。
一方で、英国内ではいまだ「大一番に弱い」というレッテルが張られているのも事実だ。マンUの今季公式戦の総得点は93。C・ロナウドは全体の38%(35点)を占めるが、チェルシー、アーセナル、リバプールと戦った6試合は総得点13に対し、2点(占有率15%)止まり。ルーニーが4得点(同31%)していることもあって、外野から「大事な試合になると弱い」との声が聞こえてくる。
昨季はイングランド記者協会、同プロ選手協会の選定する年間MVPをダブル受賞するなど、英国内での実績は申し分なし。しかし、欧州CLでは準決勝ミラン戦で沈黙、タイトルを逃し、「内弁慶」の印象を残した。それだけに今大会への思いは強い。「僕は世界の頂点に立つため、毎日練習をしている。いつか世界最高の選手に選ばれる時がくるかもしれない」と話している。
ローマとは昨季準々決勝、今季1次リーグに続く再戦で、初戦は敵地に乗り込んでの戦いだ。「大一番に弱い、国際タイトルとは無縁」という自身の汚名を返上するチャンス。それはクラブ9年ぶりの王座奪回にもつながっている。(春日洋平通信員)


