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コラム「michi's EYE 〜元日本代表・村上睦子がみたレッドウェーブ

富士通“らしさ”が出れば、上位狙える!


 こんにちは、村上睦子です。今年もバスケットボールのシーズンがやってきました。富士通そしてWリーグのことを、このコーナーでお話していきたいと思います。ぜひお付き合いください。第1回は9月26日に開幕するWリーグの展望です。

 どのチームも選手の引退や移籍で昨シーズンからメンバーが変わりました。しかも今年はリーグ開幕直前に世界選手権予選となるアジアバスケットボール選手権(以下ABC、9月17日~24日)が開催されます。Wリーグの開幕当初は、日本代表に選手を招集されたチームは、その選手のコンディションを考慮しながらの起用となり「いきなりスタートダッシュをかける」というわけにはいかないでしょう。さらに今年はシーズン途中の12月に東アジア大会もあります。シーズン中の体調やモチベーション維持が大変難しくなり、この点が今季のリーグ制覇のカギになってくるでしょう。

 それでは各チームの戦力を分析してみたいと思います。まずは富士通から。献身的なプレーでチームを牽引したガードの船引かおりの引退と、大一番でのスリーポイントシュートでチームを勝利に導いてきた矢野良子(30)のトヨタへの移籍はマイナス材料です。しかしJOMOから運動能力抜群の立川真紗美(28)が加入しました。立川は横須賀の出身(横須賀商出)で、同じ神奈川県の川崎をホームタウンとする富士通への移籍はモチベーションアップとなるはずです。近年は腰痛に悩まされていますが、状態さえよければばシックスマン(控え選手の中で、中盤でゲームの流れを変えるなどの役割を持つ特に期待できる選手)としてチームに貢献してくれるでしょう。

 富士通のプレースタイルは、インサイドでガツガツ得点を取るというよりも、選手全員がオールラウンドなプレーができ、動きを止めずにコートを走り回るというものです。スクリーンを上手く使って3ポイントシュートのチャンスを作るとともに、外角からインサイドへカットインしてゴール下で粘り強く勝負することも特長でしょう。「アウトサイドでチャンスを作り、時には中に楔(くさび)を打つ」という富士通らしさがシーズンを通して発揮できれば十分に上位を狙えると思います。

 期待したいのは3年目を迎える中畑恵理(21)です。私の現役時代と同じポジションのガードの選手で以前から注目している選手です。持ち味のスピードに加えて、ゲームコントロールに磨きをかけて頑張ってもらいたいと思っています。

 今年からチームを率いる岡里明美監督に聞いたところ、開幕のスタメンは中畑、船引まゆみ(30)名木洋子(27)畑恵理子(25)鈴木あゆみ(23)を予定しているようです。大黒柱の三谷藍(31)は日本代表としてABCに出場しており、ベンチスタートとなりそうです。しかし「練習でも三谷抜きを想定してチームを作ってきたので大丈夫」(岡里監督)とのことで、強敵JOMO相手の開幕戦白星に手ごたえを感じているようです。

 次回は、Wリーグの各チームの戦力分析と順位予想です。24日更新予定です。

村上睦子(むらかみ・ちかこ)
 1970年生まれ。愛知県常滑市出身。現姓・岩屋。星城高卒業後、89年にシャンソン化粧品女子バスケットボール部に入部。165センチの身長ながら的確なパスワークと突破力を武器にポイントガードとして活躍した。シャンソン化粧品の10連覇のうち90-91年シーズンから98-99年シーズンの9回の優勝に貢献。その間、新人賞、3回のMVP、7回のベスト5を受賞した。日本代表では92年、98年の世界選手権、96年のアトランタ五輪に出場。アトランタ五輪では7位入賞を果たし、97年には米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)ニューヨーク・リバティのトライアウトにも挑戦した。99年のシドニー五輪アジア予選を最後に現役を引退。現在は子供たちを対象にしたバスケットボール教室などを行っている。

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