<第90回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 神奈川大は5区柿原(3年)の力走で、9年ぶりのシード権獲得に何とか望みをつないだ。

 序盤の出遅れが響き、4区を終えた時点では18位。柿原も「上りではペースが上がらなかった」と、後方から伸びてきた山梨学院大の井上に抜き去られた。

 しかし「もともと下りに入ってからが勝負だと思っていた」と終盤巻き返し、タスキを受けた時点から3つ順位を伸ばして15位でフィニッシュ。予選会では同タイムながら井上が個人5位、柿原6位と惜敗していただけに「井上には負けたくなかった」とリベンジへの思いもラストスパートの原動力になった。

 「前に目標がある位置なので、復路につながったと思う」と柿原。復路繰り上げスタートも何とかまぬがれ、約4分差を逆転してのシード権獲得を目指す。