<第90回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 エースの大迫傑(4年)が1区で遅れた。山登りのスペシャリスト山本修平(3年)はけがで欠場となった。それでも、早大は粘りの走りで往路3位につけた。

 渡辺康幸監督(40)は「5位以内と方向転換していたので、3位で入ってきて良かった」と胸をなで下ろした。

 2年ぶりに1区を走った学生最強ランナーの大迫が、スタートから先頭を走るも、終盤に失速した。「行けるところまで行こうと思ったが、純粋にきつくなって離れてしまった」。だが、後続の後輩たちに動揺はなかった。「楽しみすぎて眠れなかった」という2区の高田康暉(2年)は「自分で押し上げようと走った」と区間賞の走り。3、4区の1年生コンビも区間上位で走り抜けてカバーした。

 大迫は「今年はボクはダメだったが、みんながいい走りをしてくれた。良かったんじゃないかな。みんなが本当に力を出し切って、明日(復路)につながる。前(の順位)も見えてくる」と、最後の箱根駅伝で仲間の走りをたたえながら、復路に期待していた。