10度目出場の世羅(広島)が、初優勝を飾った。

 1区の小吉川主将が区間賞の走りで流れをつくった。5区のアンカー向井がトップと35秒差の4位でたすきを受けると、前方を猛追。5キロの区間で、3人を抜いて、逆転優勝を果たした。

 向井は「なかなか追いつけないなと思って焦っていたけど。体力が残っていたのでいきました。トラック勝負になっても気持ちでは負けないと思っていた。夢みたいで信じられない。(世羅は)男子だけじゃないぞ、と思っていました」。

 93年仙台育英以来2度目のアベック優勝。岩本監督は「男子に負けたくないという気持ちで頑張ってくれた。生徒さまさま、向井さまさまです。力を十二分に発揮した」と喜んだ。