陸上男子100メートルのリオデジャネイロ五輪代表に決まった山県亮太(24)が6日、出身地・広島県の湯崎英彦知事を表敬訪問し、「スタートの速さは得意。レースを最初から先行したい」と意気込みを語った。

 湯崎知事から「追い掛けられるのと、追い掛けるのとどちらの走り方がいいか」と聞かれると、山県は「追い掛ける方が好き。ラストは(スピードが)落ちないので、並ぶところまでいけば最後はかわせる。同年代の選手には勝ちたい」と意欲を見せた。

 終了後、記者団に「リオでは自己ベストを更新し、決勝進出を目標にしたい」と語った。山県は6月25日に名古屋市で開かれた日本選手権で10秒17を記録、2位となった。日本勢初の9秒台が期待されている。

 山県は広島市出身。修道高(広島市)、慶応大を経て、現在はセイコーホールディングスに所属している。2012年のロンドン五輪では、100メートル予選で五輪の日本選手最速の10秒07を記録した。