5年連続39回目の箱根駅伝出場を決めた拓殖大が21日、東京・文京区の文京キャンパスで壮行会を行った。

 学生と保護者、関係者合わせて200人以上が集まった。14日の予選会では、10時間6分27秒で5位だった。

 主将の西智也(4年)は「必ずシード権(10位以内)を取りに行く。過去最高の順位で、3大駅伝を後輩たちに走らせてあげられるようにしたい」と決意表明した。岡田正裕監督(72)も「目標はもちろん過去最高となる6位以内。記念すべき40回目の箱根出場を1月3日に決めたいです」と力強く言った。

 亜大を指揮していた06年に箱根優勝に導いた岡田監督は「今までで一番、チーム力があるチーム」と自信を隠さない。西が主将になった1月以降、今まで不定期開催だった選手ミーティングを、月に1度は必ず行うようにした。主な議題は寮の片付けなど生活面に関するものが中心。選手同士で悩み、思いを言い合える場を定期的に設けた。西は「昨年の予選会のスタート前はピリピリしていて、暗い雰囲気のチームだった。でも、今回の予選会ではみんなにこにこしていて、普段通りのいい雰囲気で入れた」とうれしい変化を明かす。

 実際にタイムにもその効果が表れた。1月の箱根駅伝2区で10人抜きを達成したエース、ワークナー・デレセ(3年)が捻挫で思い通りの走りができない中、予選会でのチーム10人の合計タイムは昨年よりも6分6秒も速かった。単純計算で、1人当たり36・6秒も上がった。岡田監督も「過去最高成績を残せる手応えはある」と笑みを浮かべる。

 第94回箱根駅伝の本大会は、来年2018年1月2日、3日に行われる。