8月のジャカルタ・アジア大会で日本選手団の主将を務める陸上男子短距離の山県亮太(26=セイコー)が21日、左足の違和感から欧州遠征を切り上げて羽田空港に帰国した。

 出発前の12日の練習中に左足の違和感を感じた。18日のベルギーでの国際大会では、100メートルを10秒13で優勝した。その後、「痛みではなく違和感が強くなった」として、故障のリスクがあると判断。ダイヤモンドリーグ・ロンドン大会(21~22日)などを回避して予定より6日早く帰国した。山県は「これまでけがに時間を奪われたことが長かったので、一歩引くということも大事かなと思った。(左足の状態は)問題ないと思う。レース後、休んでいる間にも良くなっている」と、アジア大会に向けて支障がないことを強調した。今後は治療と検査を経て、問題がなければ24日にも練習を再開するという。

 20日には20年東京五輪のチケット概要が発表された。開閉会式を除く全競技の中で、男子100メートル決勝を含む陸上が13万円の最高額チケットとなり「一番高いチケットの日のレースに出られるように頑張って、高いチケットの価値があるぐらいの選手になりたい。いよいよ、近づいてきたなという思い。身が引き締まります」と話した。