男子100メートル予選で17年世界選手権男子400メートルリレー銅メダリストの多田修平(22=関学大)は向かい風2・4メートルの条件下、10秒55の1組1着で準決勝に進出した。

足の回転が好調時に近づいてきたとし、「いい流れをつかめるきっかけになった」とうなずいた。予選は悪条件の上、最後は流しただけに記録は平凡だったが「追い風が吹けば、自己ベスト(10秒07)近くで走れると思う」と表情は明るかった。

昨季は世界選手権に出場するなど大きな飛躍を遂げたが、今季は苦しんだ。「苦しさも味わって、メンタル面も成長できたかな」。大学4年生で、これが最後の日本学生対校選手権。「大学を背負って戦う。仲間の応援が力になり、テンションも上がる」。100メートルと400メートルリレーの2冠で、大学別の総合得点に貢献したい思いも強い。