東京マラソン財団は23日、都内で会見し、日本記録保持者の大迫傑(27=ナイキ)ら東京マラソン(3月3日)の招待選手を発表した。

大迫は2時間5分50秒の日本新記録を出した昨年10月以来のシカゴ以来のマラソンとなる。東京マラソンは昨年、設楽悠太(27=ホンダ)が2時間6分11秒の前日本記録を出すなど高速コースと知られる。早野忠昭レースディレクターによると、先頭集団のペースメーカーは気象は選手の状態なども考慮し、前日まで変更される可能性はあるが、1キロ2分57秒前後で2時間5分10秒台を狙う基準となる見込みという。それだけに再びの日本記録更新も期待される。

国内招待選手は他に木滑良(28=MHPS)、中村匠吾(26=富士通)、佐藤悠基(32=日清食品グループ)、村山謙太(26=旭化成)、福田穣(28=西鉄)、大塚祥平(24=九電工)、神野大地(25=セルソール)。

海外招待選手は自己記録2時間3分3秒の自己記録を持つケネニサ・ベケレ(36=エチオピア)、同2時間4分43秒を持ち、昨夏のジャカルタ・アジア大会で井上大仁(MHPS)と最後の直線まで競ったエルハサン・エルアバシ(34=バーレーン)ら。2時間5分を切る自己記録を持つ選手が6人そろった。

女子も出場国内外から有力選手が名を連ねた。最注目は世界歴代6位となる2時間18分34秒の自己記録を持つルティ・アガ(25=エチオピア)。他にも2時間21分を切る自己ベストを誇る選手が6人いる。その海外勢に前田穂南(22=天満屋)、高島由香(30=資生堂)、野上恵子(33=十八銀行)、一山麻緒(21=ワコール)らがどこまで対抗できるかが注目だ。