吉田香織(38=TEAMR×L)は2時間35分15秒で、日本人トップとなる6位でゴールした。

夏にインフルエンザにかかった影響もあって「5割の仕上げ」。後半は足が重くなった。「応援に助けられた。精神状態は最後まで保てた。自分の中ではギリギリ合格点」。地元の声援が力になった。

埼玉・川越女子高を卒業後は実業団に入ったが、今は市民ランナーとして活動を続ける。トップレベルでない人との交流も多い。ベテラン38歳。「記録を求めること以外の楽しみを知れたことかなと自分で分析しています」。

走る楽しみ方は、人それぞれ。これからは42・195キロを超える距離を走る「ウルトラマラソン」、山野を走る「トレイルランニング」のレース出場にも意欲を示す。「幅を広げてチャレンジしたい。気持ちの中では一区切り。1つに絞ってやるのは今季までかなと思っています」。フルマラソンのレースに出る機会は少なくなるかもしれないが、第一線を退くという意味はない。それは「チャレンジ」と捉えている。