島根・出雲市の長岡秀人市長(69)が27日、記者会見し、出雲全日本大学選抜駅伝(10月11日)の中止を発表した。中止は台風の影響で開催できなかった14年大会以来、2度目となる。

新型コロナウイルスが首都圏だけでなく全国に再拡大する現状。選手、関係者の移動によるリスクや、約2500人のボランティアの確保が難しく、苦渋の決断を下すしかなかった。

89年に始まった出雲全日本大学選抜駅伝は、全日本大学駅伝、箱根駅伝と合わせた「大学3大駅伝」の初戦。全国的にも注目を集める市の一大イベントでもあり、開催へ向けて尽力していたが、最近になって、新型コロナウイルスの感染が再拡大したことで、中止の検討に入っていた。

出雲市は同じく主催の日本学生陸上競技連合と連名で書面のコメントも発表。「競技者及びチーム関係者の皆様、そして大会を楽しみにしてこられた陸上ファンの皆様には大変申し訳なく、断腸の思いでありますが、この度の決定につきましては何卒ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます」とした。