陸上男子100メートル日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(21)が所属事務所UDN SPORTSを通じ、中高生アスリートへ向けたメッセージなどを語った。

「全国大会や大きな大会が無くなって、苦労しているみなさんが多いと思うんですけど、目標が無くなったからといって、陸上というスポーツを嫌いになったりは多分しないと思う」と話した。そして「来年やる人は来年へ向け、自分を向上する時間がもらえたんだなと、ポジティブに考えながらやってもらえたら。来年ない人は次のステップで自分が何ができるのかとか、自分が何がしたいのかとか、新しい目標とか、ポジティブに楽しいことを考えてやってもらいたいなと思います」と続けた。

自身は東京オリンピック(五輪)での金メダルを目標に努力を続けている。「あと1年かって感じです。意外とあっという間なんじゃないですか」。拠点の米フロリダ州も新型コロナウイルスが猛威を振るっている。「自粛中とはいえ週4日は練習していましたよ。(困ったのは)トラックが使えなかったくらい」。トラックが使えない限られた中でも、そこに悲観する姿はない。中高生へ向けたメッセージと同じく、もらえた向上する時間を、ポジティブにやっているようだ。

まだ日本でもアメリカでも、コロナ以前の日常は戻らない。未知のウイルスの終息を願う。「自分ができることは少ないですけど、1日でも早く元の生活に戻れたらなと思っています。そして来年、オリンピックのスタジアムでお会いできればと思います」と話した。