日本記録保持者の戸辺直人(28=JAL)は2メートル24で3位だった。

衛藤昂(味の素AGF)、真野友博(九電工)と2メートル27の試技を行ったが、3本すべて失敗。「思った以上に技術的にまとまらず、苦しい試合になった」と振り返った。

昨年は2メートル35の自己ベストをマークし、東京オリンピック(五輪)でも同種目で日本勢初のメダルが期待される存在。しかしこの日は2メートル15でもバーを落とすなど、「最初の高さから失敗した」。

拠点とする筑波大のグラウンドがコロナ禍で長期間使用できず、陸上競技場でのトレーニングができるようになったのは7月を迎えるころだったという。そこから約1カ月の技術練習に取り組んだとはいえ、まだ本調子には遠かった。

1年後の東京五輪会場となる国立競技場については、「タータンは固めで走りやすく、助走では頑張らなくても進む。スタンドは大きくて、観客が入れば盛り上がりそう」と感想を口にした。