スポーツ庁の室伏広治長官が15日、都内のイベントに参加後、取材に応じ、来夏の東京五輪・パラリンピックでメイン会場となる国立競技場(東京都新宿区)で将来的に、陸上の世界選手権開催を目指すことに、意欲的な考えを示した。

今月8日、世界陸連のセバスチャン・コー会長が来日し、国立での世界選手権開催を熱望したことを受け「コー会長が来てあのような発言をしたことは大きい」と述べ、ハンマー投げ五輪金メダリストの室伏氏は「自分は陸上出身。(世界選手権を)やれたらと思う」と話した。「ロンドンは五輪の5年後に世界選手権を開いた」と、開催地がまだ決まっていない25年の開催へ意欲をにじませた。

一方、国立の後利用について陸上トラックを存続させる公算が高まっていることに対し「(大会後は)1度、球技専用とすることが決まった。ただ、どうすることが最善なのかしっかり判断していきたい。期限は決めていない」と慎重に検討する姿勢を強調した。