男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(29=ナイキ)が23日、総体が中止になった高校生らを支援する企画「高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」の締めくくりとなるオンラインイベントに登壇した。

コロナ禍で環境が変わった事により、ある変化を感じ取っていた。大迫は「行動できるタイプかできないタイプか。二極化するようになったのは、コロナ禍で日常に変化が出てきた頃からだと思う」と述べた。

次世代の育てる意識も強く持っている。「それ(二極化)が明確になったからこそ、トップの選手たちはどんどん伸びていくし、これからの選手たちは、僕らや監督コーチがしっかり背中を押さないと格差が広がってしまう。今後の課題として、トップだけにフォーカスするのではなく、幅広く教えていけたらいいなと強く感じた」と話した。今夏には所属の枠を超え、世界と戦えるトップ選手を育てるチーム「Sugar Elite」を設立したが、また新たな意識も芽生えているようだった。

現在は米アリゾナ州フラッグスタッフで合宿中という。日本選手権(12月4日・大阪)の1万メートルか、米国でのレース出場を視野に入れて、トレーニングしている。