昨年の日本選手権で男子100メートル、200メートルともに2位と躍進したデーデー・ブルーノ(22=セイコー)は、100メートルの社会人初レースで8人中8位の10秒50(追い風1・5メートル)だった。

レース序盤からスピードに乗れず、それぞれ1位、2位となった東京オリンピック(五輪)代表の桐生祥秀(日本生命)や多田修平(住友電工)らに後れを取った。「結果としてはあまり良くない。体にキレがなかった」。予選では追い風0・1メートルの条件下で10秒46を記録していた。

東海大を卒業したデーデーは4月1日付でセイコー所属となり、新社会人として迎えたレースだった。「自分の強みはトップスピードの維持。今はトップスピードを高めることを取り組んでいて、ちょっとずつ仕上げていきたい」。

100メートルの自己ベストは10秒19で、200メートルは20秒63。世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録が10秒05に設定される中で、今季の目標について「まずは標準の突破。200メートルもチャレンジしたい」と意気込んだ。