陸上女子100メートル障害で東京オリンピック(五輪)代表の寺田明日香(33=ジャパンクリエイト)が8日、自身がプロデュースするトレーニングジム「PRO BRIGHT(プロブライト)」を、6月に都内でオープンすると発表した。

寺田は7日の木南道孝記念(大阪)で女子100メートル障害の自己新(12秒86)をマークするなど、競技者としての進化を続けながら、経営者としても次世代アスリートの育成事業を手がけている。自らが代表取締役を務める株式会社Brighter Hurdelerを通じ「事業拡大のため『トレーニングの拠点となる場所を作りたい』という強い想いから、トレーニングジムを設立する運びとなり、クラウドファンディングを実施させていただきます」などとコメントを発表した。

同社は陸上界の練習環境や育成環境の格差を埋めるべく、21年から「トップレベルを体感する」をコンセプトとした育成事業「SPRINT CAMP」を展開。トレーニングメソッドを提供できるジムを開設することで、次世代アスリートのサポート体制の強化を図る。一般にも開放する予定だ。

ジムの開業資金を募るため、2つのクラウドファンディングサービスを利用する。国内最大規模のクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」では、リターンとして、寺田の応援グッズやジムでトレーニングを受けられる権利などのプランを用意。ブロックチェーンを活用したトークン発行型の新しいクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」では、ジム運営の経営戦略会議への参加権やジムのオリジナルウエア購入権などをリターンするという。