バスケBリーグ初代チャンピオンの「宇都宮ブレックス」をホームゲームで後押しするのがチアパフォーマンスチーム「BREXY(ブレクシー)」だ。メンバーはほとんどが栃木県出身。地域に密着した歴代最多17人が、一体感のあるキレキレのパフォーマンスを見せる。

宇都宮ブレックスのBリーグ王座奪還を願って「ブレクシー」の17人が踊る
宇都宮ブレックスのBリーグ王座奪還を願って「ブレクシー」の17人が踊る

「ブレクシー」は07年、「栃木ブレックス」と同時に誕生した。以来、ディレクターを務めるYUKAさんは宇都宮市出身。ストリートダンスからキャリアをスタートし、テレビ番組でバックダンサーとして活躍。21歳からチアダンスの道に入り、チアの仕事をしていたところ、オファーを受けた。

「洗練さより、地域に愛されるチアリーダー作りに重きを置いてスタートしました。お客さんに楽しんでいただけるよう『お祭りマンボ』といった昔の懐かしい曲や子供たちも楽しめるモーニング娘。の『LOVEマシーン』といった曲で踊ったり、お客さん目線でいろんなダンスをパフォーマンスしてきました」とYUKAさん。

大人数で繰り広げる一体感のあるキレのあるダンスが特徴。スローガンは「繋ぐ伝える」。新メンバーは今年6月のオーディションで17人が決まった。年齢層は10代後半から30代前半まで。2019-20年シーズンは「進化」をテーマに掲げている。

リーダーのKAORI
リーダーのKAORI

チア歴10年のリーダーのKAORIは小山市出身。幼少期は新体操に夢中だった。カフェ勤務していた時、新体操の先輩から「ブレクシー」を紹介され、そのダンスに魅了された。

「見た瞬間に衝撃が走りました。チアというと、アクロバットなイメージの方が強かったので、こういうチアもあるんだ、私もやってみたいと思ったんです。実は最初はオーディションに落ちてしまい、練習生からのスタートだったんです」

「栃木ブレックス」は今年7月、宇都宮市との関係強化を図るために「宇都宮ブレックス」に改名した。「フランチャイズエリアは今まで通り栃木県内なのですが、中には『あれ?』と思う方もいると思います。だからこそ、ブレクシーは宇都宮以外の地域のイベントにどんどん出演して、アピールしていきたいです。ファン1人1人と一緒の気持ちになって、最高の舞台に行けたら」とYUKAさん。目指すは王座奪還だ。

◆BREXY(ブレクシー)練習は週2回、地域の体育館やスタジオで行っている。チアスクールも08年スタート。宇都宮、大田原、さくら・高根沢、小山の4校で250人以上の生徒を抱え、スクール出身者5人がメンバー入りしている。