どーもです。テーラーメイドのニューモデル「SIM2」シリーズですが、今日紹介するのは「SIM2 MAX・D」FWです。昨日紹介した「SIM2 MAX」FWよりも、よりつかまりを意識したモデルと想像できますが、それで合っているのかの確認もしたいですね。というわけで、いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールデザインですが、パッと見では「SIM2 MAX」FWとの差は感じませんでした。

フェースですが、「SIM2 MAX」FWよりもほんの少しだけシャローに見えました。

ボディは「SIM2 MAX」FW同様ですが、トップラインがより丸みを帯びているように見えました。その分ボディ自体がより流麗な印象でした。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの大きさ、形状的には「SIM2 MAX」FWとほぼ同じような印象でした。ただし、「SIM2 MAX・D」FWのほうが、ホーゼルが短くなっていました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI BLUE TM50(‘21)」Sフレックス装着モデルの3W。スペックは、ロフト角16度、ライ角57度、長さ43.25インチ、総重量312g、バランスD2。ヘッド体積195cm3。シャフトスペックは51g、トルク4.4、中調子。カチャカチャの試打ポジションはSTD。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。感覚的には「SIM2 MAX」FWと変わりません。グリップも細めで、「SIM2 MAX」FWとほぼ同じですね。シャフトを手でしならせてみると、不思議なことに「SIM2 MAX」FWよりもややしなる感じなんですよね。しなりポイントもより先のような感じでしたが、気のせいなのかな!? ワッグルしてみても、ヘッドが動くポイントがより先のイメージだったし、素振りしてみてもインパクトでややヘッドが加速するようなイメージでした。


実際に打ってみると、めっちゃ球が上がります。もうレンジの上のネットに着いちゃうんっじゃないかってほどの上がり方でした。試打時には「SIM2 MAX・D」FWのロフトが16度とは気付いていませんでしたが、それにしても「ここまで上がるか?」って感じでしたね。ロフトだけではない何かが影響していると思います。その何かですが、ボクは重心位置よりもシャフトを疑っています。ほぼ同じ感覚で振っていましたが、スピン量が増えていました。重心を下げるだけなら、ここまでスピン量は増えないかなって思いますので、個人的にはシャフトの影響かなって思っています。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで、

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.3m/s、初速57.4m/s、打ち出し角19.5度、バックスピン量3113.2rpm、サイドスピン-661.8rpm、飛距離223.6rpm

【ベスト】

HS41.4m/s、初速57.5m/s、打ち出し角18.9度、バックスピン量3060.3rpm、サイドスピン-484.9rpm、飛距離226.2rpm


打感はソリッド系。打感、打音ともに「SIM2 MAX」とほぼ同じかなって思いました。


弾道はこんな感じで、


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には超高弾道っす! もう上がり過ぎってくらい上がっちゃいますが、直打ち時には安心感もあるでしょうね。スピン量は多め。これだけロースピン化の中、3Wで3000rpmオーバーモデルは逆に珍しいかも!?


出球傾向ですが、ボクのスイングでドロー系。つかまりはいい感じですね。ネーミング通り「SIM2」FW3モデルでは、最もつかまりがいいモデルでした。でも、重心位置ではなく、シャフトの影響が多きのかなって感じました。


そのシャフトフィーリングですが、おそらく「SIM2 MAX」FWと同じシャフトだと思いますが、別モノのような挙動だったりします。ボク的には、ダウンスイングからインパクトにかけてヘッドが加速するような、やや先調子系の動きがあったような気がしています。高すぎる弾道も、いい感じのつかまりもこの挙動が演出しているのではと思っちゃいました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメですが、「SIM2 MAX」FWよりもより“お助け感満載”なのがこの「SIM2 MAX・D」FWだと思います。まあ、球は上がり過ぎるくらい上がるし、一般的なオートマチック系と比較しても、つかまりがかなりいいモデルだと思います。ボク的にはこれぞ「オートマチック系」ですね。というわけで、ボクの想像通りでした。ドンピシャはスインガータイプのスライサー。ホンモノハードヒッター以外は受け入れてくれる間口の広さはあると思います。「SIM2」にこんなモデルが設定されると、ちょっと安心しちゃいますよね~!!

<テーラーメイド「SIM2 MAX・D」FW>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10+α▽操作性:7▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=ステンレスチール(450SS)、フェース=マレージング鋼(C300)、クラウン=グラファイト・コンポジット

■ロフトバリエーション:3W=16度、5W=19度、7W=22度

■シャフト(重量/トルク/調子):「TENSEI BLUE TM50(‘21)」(S=51g/4.4、SR=49g/4.8、R=47g/5.0/中調子)

■価格:「TENSEI BLUE TM50(‘21)」装着モデル各1本4万円+税