どーもです。今日紹介するのは、PRGRのニューモデル「RS5」シリーズの中でも叩けるモデル「RS F」ドライバーです。先代「RS」シリーズでもより叩けるモデルとして「RS F」がラインアップされていましたが、その辺の根本的な思想の変更はなさそうですね。というわけで、どんなモデルに進化したのか、いってみたいと思います。


まずは見た目から。


3モデルの中でも、この「RS F」だけソールデザインが違いますね。まず大きく違うのは、ウエート位置。この「RS F」はソールへの装着でした。ちなみに重量はデフォルトで8g。また、フェース下部ソールの処理も別モノでした。

フェースはセミディープ。形状的には先代同様かな。「RS」「RS+」に比較するとやや長方形になっているようなイメージでした。


ボディもセミディープ。「RS」よりも「RS+」に近い形状で、ややコンパクトに見えました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめですが、「RS」と比べると明らかに後部が浅くなっていました。フェースもより開いているような見た目ですが、実際には3度オープンです。先代よりは0.5度閉じたようですけど・・・!!

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Tour AD for PRGR」M-43(Sフレックス)装着モデル。スペックはロフト角10.5度、ライ角56度、長さ45.5インチ、総重量308.7g、バランスD2.5。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量54g、トルク4.2、中調子。

持ってみた感覚ですが、重量的には「RS」とほぼ同じようなイメージでした。グリップもほぼ同じような太さでしたね。シャフトを手でしならせてみると、今回の3モデルの中でもっともSフレックスらしいSに感じました。ボクが考えるSの硬さです! しなりポイントも中間よりもやや手元側だったようにも感じました。ワッグルしてみてのヘッドの動きは抑えられている印象です。素振りしてみると、なんか好きな振り感でしたね。


実際に打ってみると、確かに叩けそうな雰囲気ですが、叩きに行くとかえってHSが下がるという、ボクレベルにありがちな結果になりました。しかも、右上腕が痛む状況で叩くイメージは、やはり無理がありましたね。でも、叩けるだけあって、3モデル中スピン量も最も少なめでした。かなりフェースが開いて見えるので、逆につかまえに行ってしまうせいか、2~3球目はややドロー強めでした。でも、おそらく最も先入観無しに打てた1球目はややプッシュアウトしていますが、ドーンと大きな弾道でした。これは間違いなくヒッタータイプ向けですね!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.6m/s、初速61.8m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量2835.8rpm、サイドスピン量-364.6rpm、飛距離248.8y

【ベスト】

HS42.6m/s、初速61.8m/s、打ち出し角16.8度、バックスピン量2442.8rpm、サイドスピン-531.6rpm、飛距離249.8y


打感はソリッド系。3モデルとも打感はほぼ同じように感じました。音も落ち着いた中高音系でしたね。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら。

弾道的には、文句なしの高弾道ですね。「RS」とほぼ同じような上がり方でしたが、違いはスピン量です。より少なめめで、ボクが打っても3球平均で2500rpm台でそろっていました。「RS」対比約800rpm減って、すごくない!?


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートか強めのドロー。フェースがかなり開いて見えるので、意識的につかまなくちゃ!と思ってしまうのか、自然に打てればほぼストレート、つかまえちゃうと強めのドローといった感じでした。


振り感ですが、「RS」に比べると、切り返しで気持ち手元がしなってタメを作ってくれそうなイメージでした。個人的には好きな振り感で、おそらくヒッターの使用を意識した結果でしょうね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにオススメ。でも、この「RS F」はヒッター向けですね。ある程度スイングで球をつかまえられる人向けで、いわゆるドローヒッターが左を気にせず叩けるモデルといった感じです。でも、フェースがかなり開いているように見えるので、腐れフッカーでも「つかまえなきゃ!!」という意識が働いてしまい、その分フックも強くなってしまうという事態もありました。スイングでつかまえる必要はありませんからね! ある意味、3モデル中最もハードなモデルかもしれません。


<PRGR「RS5 RS F」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9.5▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=チタン(Ti-8AL-1V-1MO)、フェース=チタン(Ti-6AL-4V)、クラウン=CFRP、ウエート8g=ステンレス(SUS630)

■シャフト(重量/トルク/調子):「Tour AD for PRGR」(S=54g/4.2、SR=50g/4.9/中元調子)

■価格:1本8万円+税