どーもです。ダンロップスポーツ「スリクソン」ブランドのニューモデルとゴルフ体験主義ではまだ試打出来ていなかった「ゼクシオ クロス」の2モデルを試打できました。今日紹介するのは、「スリクソン」のニューモデル「ZX-4」アイアンです。ゴルフフェアで姿を確認しましたが、スリクソンブランドとしては飛距離を意識したモデルのようです。一体どんなモデルのなのか。早速、いってみましょう!


まずは見た目から。


「ZX5」とは確実にコンセプトが違うモデルですね。試打には「飛び系アイアン」の知識のみで挑みましたが、構造的には中空構造。打感で「中空構造っぽい」と書いていますが、試打の時点では中空という認識がなかったので…w

フェースはセミラージ。形状的には「ZX5」アイアンと近い物がありますよね。なお、フェースの裏側には「スピードグルーヴ」なるミゾが刻まれているようです。

ソール幅はセミワイドかな。ワイドというには、まだちょっと足りないかも。ちょうど真ん中辺りが最も高い「V字ソール」になっていました。

ネックはセミグース。ボディは結構厚みがあって、深重心を意識したモデルということが分かります。「ZX7」アイアンも含めたシリーズで、最も低深重心モデルとなっています。

構えてみるとこんな感じ。「ZX5」アイアンと比較すると、トップブレードも厚めで、ちょっとボッテリ感が気になるけど、まぁこれは好みの問題です。

今回試打したのはスチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角28.5度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量417.0g、バランスD2。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。でも、グリップはいい感じの太さでした。シャフトをしならせて見ると、スチールですがそこそこしなる感じ。ワッグルしてみるとヘッドの動き方は少なめで、素振りしてみるとかなり気持ち良くシャープに振れそうなイメージでした。


実際に打ってみると、まず驚いたのが打感。中空アイアンのような打感ですね(中空構造でしたw!!)。弾き感とボールのつぶれ感がいい感じですが、中空アイアン特有のヘッドの中に空間があるようなフィーリングを感じました。飛びを意識したモデルというとですが、そこまで極端に飛ぶわけではないモデルにも感じました。それでもいい感じに振れると180yオーバーなので、ロフト角通りの距離は出せるイメージでしたね。何がうれしいって、それだけロフトが立っているにもかかわらず、ガッツリ球が上がってくれることです。ボクレベルでは打点がブレるため、上がりにもバラツキが出てしまいましたが、28度で16~18度はなかなかの上がりやすさ。180y辺りを「7番」という番手で打てることは、メンタルメリットも大きそうかな。ロフトが立っていても7番は7番ですからね!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS39.3m/s、初速50.3m/s、打ち出し角15.9度、バックスピン量4490.8rpm、サイドスピン-703.9rpm、飛距離178.5y

【ベスト】

HS39.5m/s、初速50.7m/s、打ち出し角15.8度、バックスピン量4333.1rpm、サイドスピン-623.3rpm、飛距離182.3y


打感は前述通り、中空アイアンらしい感じ。音は中音系かな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。


弾道的には高弾道。ロフト角を考えれば、超高弾道といってもいいくらい。スピン量ですが、番手イメージだと少なめになりますが、ロフト角的には適量かなって。初速もまずまずで、強弾道イメージですね。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。つかまりはまずまずで、ややカット気味を意識すると、球もガッツリ上がって、ストレート軌道も打てましたが、2球目のようにそのままつかまってしまうこともありました。


シャフトフィーリングですが、スチールシャフトのわりに適度にしなってくれるイメージ。このマッチングだと、低く長くのインパクトゾーンを意識しやすいイメージでした。


今回ボクが試打した限りで、このスペックでHS40m/s以上で、上は45m/s辺りまでなら充分使えそうなイメージでした。飛距離をうたっていますが、それはあくまでも「スリクソン」ブランドとしてかな。ボク的には、飛距離よりも球の上がりやすさを推したいですね!! 番手的におかしなことになるけど、#7以下を「ZX-5」アイアンにして、#6の代わりに「ZX-4」#7でコンボにするのも面白そうかもって!! 何はともあれ、この“番手”で180yを打てること自体が、ある意味、驚異!! 試してみる価値アリ!!

<ダンロップスポーツ「ZX4」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:フェース=HT1770、ボディ【#4~#7】SUS431ステンレス+タングステンニッケルウエート【#8~SW】SUS431ステンレス

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO950GH neo」(S=94g/1.7、R=90.5g/1.9/中調子)、「NSOPRO ZELOS 8」(S=84g/2.2、R=80.5g/2.3/先調子)※「NSPRO950GH neo」Rと「NSPRO ZELOS 8」Rは特注生産。カーボンシャフト「Diamana ZX for IRON」(S=63g/3.6、R=61g/3.7/中調子)。

■価格:スチールシャフト「NSPRO950GH neo」装着モデル6本(#5~PW)セット13万2000円+税、単品(#4、AW、SW)各1本2万2000円+税。「NSPRO ZELOS 8」、カーボンシャフト装着モデル6本セット13万8000円+税、単品各1本2万3000円+税。