どーもです。今週紹介してきたダンロップのニューブランド「スリクソンZX」シリーズですが、いよいよ今日紹介する「スリクソンZX7」アイアンで一区切りです。ドライバーは試打でき次第レポしますので、今回はこれで終了です。おそらく「スリクソンZ785」アイアンの流れを汲むモデルですが、果たしてどんな性格のアイアンなのでしょうか。ボクなりのレポをお届けします。


まずは見た目から。


構造的にはキャビティアイアンです。この辺は先代と同様です。フェースバックのスイートエリア辺りの厚みが確保されていて、より打感の良さ(柔らかさ)を意識しているのを感じます。フェース下部のボリュームも気持ちアップしているように見えました。

フェースはコンパクト。大きさ的には先代と同じようなイメージでした。左右のバーチカルライン角度がハの字のように見えましたが、この辺は先代と同じかもしれません。

ソールは狭め。かつ、ネック側がえぐれている上にV字ソールも採用。さらに、リーディングエッジがなだらかに削られているので、突っかかり防止になりそうです。打ち込んでの抜けの良さが期待できそうです。

ネックはストレート。ボディ形状的にも先代とほぼ同様かな。

構えてみるとこんな感じ。なんか背筋がピッとしそうな精かんさがりますね。先代同様トゥが立った感じでした。

今回試打したのは、スチールシャフト「ダイナミックゴールDST」S200フレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角32度、ライ角62度、長さ36.75インチ、総重量433.0g、バランスD2。シャフトスペックは、重量112g、トルク2.1、中手元調子。

持ってみた感ですが、重量的には今やガッツリ重量級(笑)!! 今のボクに「DGなんて振れるかな!?」でした。グリップは意外と細めでしたね。ワッグルしてみると、さすがにビクともしません。素振りしてみると、かなりシャープに振り切れそうな印象ですが、問題は今のボクでこの重量を振れるかどうかです。


実際に打ってみると、さすがに先代試打時ほどのHSは出ませんでしたが、想像以上には振れました。「スリクソンZX5」と比較すると、当然ですが、「スリクソンZX5」ほどオートマチック感はありません。ある程度意識したスイング通りの出球を具現化してくれるイメージで、そういう意味ではアスリートブランドらしいアイアンと言えるでしょう。ロフト角は1度しか変わりませんが、飛距離的には3球平均で約10yも落ちていました。根本的な重量問題もありますが、もう少し飛んでもいいかな・・・とか思ってしまいました。まぁ、もうDGは重すぎるのかもしれませんけどね(汗) ちなみに、先代に比較すると飛んでいましたが・・・!?


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら。

【3球平均】

HS38.3m/s、初速48.8m/s、打ち出し角18.8度、バックスピン量4996.7rpm、サイドスピン-1033.5rpm、飛距離168.3y

【ベスト】

HS38.8m/s、初速49.4m/s、打ち出し角18.8度、バックスピン量5189.0rpm、サイドスピン-898.4rpm、飛距離170.3y


打感はマイルド。ボールのつぶれ感を存分に感じられるモデルですね。いかにも中・上級者が好きそうな打感です。音はパシャッとシャッター音でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には高弾道ですね。でも、「スリクソンZX5」とは上がり方が違う印象でした。というのも、「スリクソンZX5」はオートマチックに上がって、スピン量も少なめのイメージで、「スリクソンZX7」はしっかり打ち込んでスピン量を確保して上がるイメージでした。スピン量自体には大差はないのですが、弾道を見る限りでは、そんなイメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。3球平均では打ち出し方向も奇跡的にそろっていますが、いつも通りのイメージで打った結果です。たまたまかもしれませんが、スイング通りの出球を得られるモデルだと感じました。


振り感ですが、以前はDG特有の切り返しでクッと手元がしなる感じが好きでしたが、さすがに歳のせいか、重すぎるのか、原因はさまざまですが、しなり感を感じられなくなってしまいました。硬くて重い鉄の棒を振っているようでした。でも、切り返しでヘッド重量を感じてスッと落としてやって、それを左腕で加速させるようなイメージでなら気持ちよく振り抜けました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS43m/s以上にオススメですね。もうボクにはヘビーです!! アスリートブランドらしく、ある程度操作性を意識したアイアンだと思いますが、それでも決してシビア過ぎない印象でした。先代試打時のレポを読み返すと、「フッカーには厳しいかも」と結論づけていましたが、ニューモデルは「少なくともボクレベルのフッカーでも使えそう」な印象でした。もちろん、重量の調整は必須でしょうけどね。ボク的には、〝アスリートブランドとしてふさわしいアイアン〟でした。


<ダンロップ「スリクソンZX7」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8.5▽上がりやすさ:9.5▽操作性:9▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:【#3~#7】軟鉄(S20C)+タングステンニッケルウエート【#8~SW】軟鉄

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールドDST」(X100=116g/1.9、112g/2.1/中手元調子)、「NSPRO950GH DST」(S=95g/2.7、R=91g/2.9/中調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR120」(X=110g/1.6、S=105g/1.7/中手元調子)。

■価格:スチールシャフト「ダイナミックゴールド」「NSPRO950GH DST」装着モデル6本(#5~PW)セット10万8000円+税、単品各1本1万8000円+税。「NSPRO MODUS3 TOUR120」装着モデル6本セット11万4000円+税、単品各1本1万9000円+税 ※「ダイナミックゴールド」(X100)、「NSPRO MODUS3 TOUR105」(R)、「NSPRO MODUS3 TOUR120」(X)は受注生産