どーもです。ダンロップスポーツ「ゼクシオ」ブランドの飛び系ともいえる「ゼクシオ クロス」ですが、今日紹介するのは「#0アイアン」です。まあ、UTなんでしょうけど、敢えて「#0アイアン」をうたっているのかなって。アイアンで感じた“やり過ぎ”感ですが、さらに強くなっていましたが…(汗)。というわけで、いってみましょう!


まずは見た目から。


アイアンよりもやや丸みを帯びた形状になっているように見えました。

フェースはセミラージですが、アイアンに選べるとよりシャローの見えますね。ネック側の縦幅が低く、トゥも気持ち低めになっていると思います。ちなみに、チタンカップフェースで。トゥ側にウエート搭載となっているようです。

ソール幅は超広めで、アイアンよりもさらに超ワイド。まあ、アイアン型UTって感じかな。

ネックはセミグース。アイアンよりもファットボディですよね。まあ、ロフトが立っている分、より高い打ち出し角を確保するためにはやむを得ないのかもしれません。

構えてみるとこんな感じ。見た目は完全にアイアン型UTですね。そう思って割り切れば、もしかしたら“やり過ぎ”感も拭えるか!?

今回試打したのはカーボンシャフト「ゼクシオ クロス MH2000」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角17度、ライ角61度、長さ39.25インチ、総重量346.0g、バランスD0。シャフトスペックは、重量51g、トルク4.5、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはメチャクチャ軽め。グリップもメチャクチャ細めで、「ゼクシオ クロス」アイアンと同等の太さでした。シャフトをしならせてみると、意外としっかり感がありつつ、意外とヘッドが走りそうな雰囲気でした。しなりポイントは中間辺り。ワッグルしていると、結構手元がしっかりしているような感覚でした。でも、素振りしてみると、思ったほどヘッドの走り感はなかったかな。


実際に打ってみると、正直、さすがにこのロフトだと球が上がりにくいにかなって。見た目は中弾道。で、スカイトラックで確認すると11度台と、もはや低弾道かなって。インサイドアウト系だとさらにロフトが立ってしまい、上がらないのかなって思っちゃいました。打感もかなりの弾き系で、硬さを伴うような感じ。しかも、球離れもかなり速めに感じました。ボク的には苦手要素満載の0番アイアンですが、かなりつかまりがいいので、カット気味に打てれば、3球目のようなストレート系で、他の2球よりもややスピン量多め(といっても少なめですが!!)の球が打てました!! ユーティリティとして使うと思いますが、ぶっちゃけ、アイアンとのイメージが違い過ぎてちょっと面食らいましたわ…(汗)


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.0m/s、初速55.0m/s、打ち出し角11.9度、バックスピン量3041.5rpm、サイドスピン-302.2rpm、飛距離206.5y

【ベスト】

HS39.5m/s、初速55.1m/s、打ち出し角11.5度、バックスピン量2861.7rpm、サイドスピン-411.6rpm、飛距離207.0y


打感は弾き系。カンカンした硬さを伴うは弾き系で、球離れもかなり速めなイメージでした。音は高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。


弾道的には低めの中弾道。ボクのスイングでは、正直球が上がりにくかったですね。払い打ち系の方が、球が上がるのかもしれません。でも、その真相はわかりません! 前記通り、球離れもかなり速め。スピン量もかなり少なめで、ある意味やり過ぎ感も…!?


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。飛距離と直進性が売りの「ゼクシオ クロス」ですが、この0番アイアンについて直進性はクロスしていないような印象かなw


シャフトフィーリングですが、意外としっかりしていて、意外としなり感もある感じでした。「なのこっちゃ!?」ですが、これがボクの正直な感想で、なんか不思議なシャフトでした。見た目的にも細めで、頼りなさそうな印象ですが、実際に打っているとカルカタ系だったりします。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38±2m/s辺りがドンピシャゾーンだと思います。基本性格的にはオートマチック系だと思いますが、アイアンの試打モデルがスチールシシャフトという点を加味しても、「ゼクシオ クロス」アイアンほど、飛距離も直進性もなかったように感じてしまいました。この0番アイアンをロフト角通りに打てるアマチュアが、果たしてどれだけいるのだろうか、と少々疑問に思ってしまいました。何はともあれ、個人的にはグリップが細すぎ!! 

<ダンロップスポーツ「ゼクシオ クロス(2020) #0」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:7▽構えやすさ:7▽打感の柔らかさ:6▽ミスの許容度:9

■ヘッド:フェース=6-4チタン、ボディ=SUS630ステンレス+高比重タングステンニッケルウエート

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO860GH DST for XXIO」(S=88g/3.0、R=84g/3.1/中調子)。カーボンシャフト「ゼクシオ クロス MH2000」(S=51g/4.5、R=48g/4.6/中調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル3万3000円+税。カーボンシャフト装着モデル3万8000円+税。