どーもです。今日紹介するのはキャロウェイのニューモデル「ビッグバーサ」シリーズのFWです。「さらば!スライス」を掲げるモデルなので、腐れフッカーのボクにはヤバそうなモデルかと思いきや、ドライバーを打つ限りは曲がり幅が少なくかなりの好印象でした。果たしてこのFWはその印象通りなのでしょうか。その辺も確認できればと思いますので、早速行ってみましょう。


まずは見た目から。


ソールデザイン的にはドライバーを踏襲していますが、形状はより丸型になっていたように思います。もちろん、ジェイルブレーク・テクノロジーも採用です!!

フェースはシャローです。ドライバーとは打って変わってのシャローさですね。形状的にも長方形をイメージさせます。

ボディもシャロー。でも、ソールが結構な丸みを帯びていて、接地面積を減らすことで直打ちの打っての抜けの良さを意識したモデルかなと感じさせます。何気に実戦的なモデルかも!?

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめですね。かつ、オフセットがついているので、〝つかまりを意識しました〟というメッセージを感じます。このFWは見た目でもドローバイアスを意識させてくれるモデルです。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Speeder EVOLUTION for Callaway」Sフレックス装着モデルの3W。スペックはロフト角16.5度、ライ角57.0度、長さ42.75インチ、総重量315g、バランスD3。ヘッド体積170cm3。シャフトスペックは、重量52g、トルク4.2、先中調子。

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップはドライバー同様やや太めでした。シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスにしては柔らかめ。しなりポイントは真ん中よりも先辺りで、ちょうどシャフトの塗装の境目辺りでした。ワッグルしてみると、ドライバー同様ヘッドは結構動きます。素振りしてみてもヘッドが走りそうな気配ですが、その辺はもうドライバーでわかっていますからねw


実際に打ってみると、レンジ上部のネットの触れそうなほどの球の上がり方にちょっとビックリ!! 内心「アレっ!? 吹け上がり?」って。スピン量を確認すると4000rpmオーバー!! 実は試打時にはロフトが16.5度と知らず、完全に15度かと思いこんでいました。そのため芯を食ったと思った弾道でもいつものイメージより打ち出し角が高く、飛距離も出ていない状況でした。どうしたらスピン量が減るのかとあれこれ試しましたが、たどり着いた答えは「正面衝突」。それでも飛距離が伸びず「そういうクラブか・・・」の境地でした。ですが、原稿を書くに当たってスペックを確認すると「16.5度」って(笑) 思いこみって怖いですねw というか、フェース見て気付かない自分が恥ずかしいっす。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.0m/s、初速58.3m/s、打ち出し角15.9度、バックスピン量3372.1rpm、サイドスピン-545.4rpm、飛距離224.3y

【ベスト】

HS42.5m/s、初速59.0m/s、打ち出し角15.7度、バックスピン量3412.5rpm、サイドスピン-641.1rpm、飛距離226.5y


打感はマイルドですが、ドライバーよりはやや弾き感が強い感じでした。音はドライバーの金属的な部分がカットされ、より落ち着いた感じの中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には文句なしの高弾道です!! 試打時は「スピン量多いな・・・」なんて思っていましたが、ロフト16.5度なら納得です。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。ドライバーは曲がり幅が少ない印象でしたが、このFWはよりオートマチックにつかまる感じでした。


振り感ですが、ドライバーよりも気持ちヘッドがインパクトに向かって返りつつも上を向きたがるような動きがあったように感じました。そこは若干気になったところですが、まあ、「さらば!スライス」をうたうモデルですからね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本性格的にはオートマチック系で、ロフトも16.5度なのでよりFWとしては打ちやすさを意識していることが間違いないと思います。ボク的にはドライバー以上に「さらば!スライス」を感じられたモデルで、そういう意味ではスインガーで持ち球はフェードもしくはスライスの方にオススメですね。シャフトの先端部がもう少ししっかりしていたら、ボクレベルのプチヒッターでも使えそうなイメージでした。FW本来の領分である〝地面から打つ〟ことを前提に球の上がりやすさを意識したモデルだと思います。


<キャロウェイ「ビッグバーサ」FW>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス+トライアクシャル・カーボンクラウン+スクリューウエート(2g)、フェース=カーペンター455スチール

■ロフトバリエーション:3W=16.5度、5W=19.5度

■シャフト(重量/トルク/調子):「Speeder EVOLUTION for Callaway」(S=52g/4.2、SR=50g/4.4、R=48g/4.6/先中調子)

■価格:1本4万2000円+税