どーもです。キャロウェイのニューモデル「EPIC MAX FAST」シリーズを試打出来ました。このニューモデルですが、正直ボクにはアンダースペックの印象ですが、その球の上がり方とぶっ飛ぶぶりにちょっとビックリ!! 実にキャロウェイらしいと思うモデルでした。ちょっと興奮気味ですが、落ち着いてレポします!! では、いってみましょう!


EPICシリーズですがドライバーはすでに、高い打ち出し角と高初速で飛ばす「EPIC SPEED」、さらにつかまりを意識した「EPIC MAX」、低スピンで飛ばす「EPIC MAX LS」が発売されていますが、今回発売された「EPIC MAX FAST」はそのネーミングからして「SPEED」と「MAX」の良いところ取りであることは想像に難くないですよね。もう先に言っちゃいますが、まさにその通りでした!!


というわけで、まずは見た目から。


ソール後部にペリメーターウエートが装着されていることから、ベースモデルは「EPIC MAX」であることは間違いないでしょうね。

フェースはシャローで、「EPIC MAX」とほぼ同じかな。ということは、「EPIC SPEED」よりも、気持ちシャローということになると思います。

ボディはセミディープ。「EPIC MAX」とほぼ同じような深さだと思うけど、なんとなくですが、フェース高が「EPIC MAX FAST」のほうが気持ち高いようにも見えました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積が大きめで、形状的にはストレッチバックで後部に長め。「EPIC MAX」とほほ同じ形状ですが、違うかなとポイントはフェーストゥ側の切り方かな。

今回試打したのは、オリジンルカーボンシャフト「Speeder EVOLUTION for Callaway」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角59.5度、長さ45.75インチ、総重量272.5g、バランスD1。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量45g、トルク6.2、中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはかなりの軽量級。実際、シリーズ最軽量です。でも、グリップはまずまずの太さ。軽量モデルのわりに細い印象はなかったですね。シャフトを手でしならせてみると、かなりしなります。Sフレックスというには申し訳ないくらいですが、特徴的だったのはグリップした右手の先辺りが緩めだったこと。最近、こういうシャフトが増えているような気がします。でも、しなりポイントは中間よりもやや先辺り。中調子系には感じませんでした。ワッグルしてみても、結構手元が緩めだったりしますが、同時にヘッドが結構動く感じ。素振りしてみると、インパクトに向けてヘッドが加速しそうなイメージでした。


実際に打ってみると、正直やはりボクにはややアンダースペック気味だったことは否めませんが、そのつかまりと高弾道ぶりはある意味感動的。構造的に見てもベースは「EPIC MAX」だと思いますが、そこに、いい感じに「EPIC SPEED」の良さをFUSIONしたモデルですね。そういえば同社には以前FUSIONなんてモデルもありましたよね! スカイトラックのデータ的には打ち出し角がなぜか低くなっていますが、見た目的にはめっちゃ高弾道!! 1発目から想像の上を行く上がり方とつかまり方で、若干ヘッドを右前に放り出すイメージで打ったので、その辺の影響もあるかもしれません。でもボクの感想は、HSゆっくりめのスライサーがそのままのスイングでガッツリつかまえて飛ばせるモデル。そんな方にとって、現時点ではリーサルウェポンかもしれません!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS43.3m/s、初速62.7m/s、打ち出し角14.7度、バックスピン量3262.6rpm、サイドスピン-372.6rpm、飛距離246.0y

【ベスト】

HS43.7m/s、初速63.3m/s、打ち出し角14.6度、バックスピン量3449.2rpm、サイドスピン-147.9rpm、飛距離247.6y


打感はマイルド寄りのソリッド系。やや柔らかさが勝っているような感じですが、マイルド系とまでは言えない感じ。1つあえての苦言があるとしたら、よほど芯を外さない限り、芯を食ったかどうか、どこに当たったのかが、若干わかりにくいかなって。逆を言えば、どこに当たってもOKってことなのかもしれませんけどねw 音は澄んだ中高音系。


弾道はこんな感じで


スカイトラックの弾道データはこんな感じ。


弾道的には高弾道!! めっちゃ上がりやすいですね。ボク的にちょっとスピン量が多すぎですが、これはシャフトの問題が大きいかなって感じ。とはいえ、この大きな弾道は魅力的ですわ~!!


出球傾向は、ボクのスイングでちょっとドロー強め。腐れフッカーのボクには、若干つかまりすぎのイメージも否めませんが、そこもこのモデルのコンセプトでしょう。


シャフトフィーリングですが、ボクには若干動きすぎの感じはありました。でも、切り返しでグリップ右手辺りが一瞬たわんでタメを作ってくれて、ダウンスイングでそのタメを解放して、インパクトでヘッドが加速するようなイメージでした。メーカー的には中調子ですが、ボク的には先中調子系のフィーリングに手元のしなりが加わった感じかな。


今回ボクが試打した限りで、HS38m/s±2~3m/s辺りにオススメ。プチヒッタータイプでも使えそうですが、オススメしたいのは払い打ち系のスライサー。このタイプの方が今のままのスイングで、いい感じにつかまった大きな弾道で飛ばせそうなイメージでした。「EPIC SPEED」はある程度のヒッターもスインガーも、ドローヒッターもフェードヒッターも幅広く使えそうなモデル、「EPIC MAX」はその上でつかまりを意識したスライサー向けの印象でしたが、この「EPIC MAX FAST」はスインガータイプのスライサー向けというのがボクの結論です。言葉は悪いですが、マジで手打ちでもめっちゃつかまって、ラクに飛ばせますぜ~!!

<キャロウェイ「EPIC MAX FAST」ドライバー>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=8-1-1チタン+トライアクシャル・カーボンクラウン&ソール+ペリメーティブウエート(12g)、フェース=FS2Sチタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「Speeder EVOLUTION for Callaway」(S=45g/6.2、SR=43g/6.4、R=42g/6.7/中調子)

■価格:7 万7000円+税