どーもです。コロナ禍での開催でいろいろとあった東京五輪も終幕。男子ゴルフでは松山英樹プロが良いゴルフをしましたが、メダルにはあと1歩届かず。女子ゴルフでは稲見萌寧プロが銀メダル獲得で、日本ゴルフ界の歴史に新たな1ページを刻みました。それにしても、男子ゴルフプレーオフの中継は酷かったですね。松山プロがメダルを逃すとともに中継打ち切りって…。サッカーも決勝中継がボクシングに変更になっていましたよね。全てを見ていたわけではないですが、日本が直接絡まない競技は放送しないあの姿勢には、ちょっと疑問を感じました。そんな個人的な憤りはともかく、筒康博氏のコラムをお届けします!


■“ブレない”パターはヘッドだけじゃない「STABILITY TOUR」シャフト

先日の男女五輪ゴルフに限らず、昔から言われている「パット・イズ・マネー」は現在、クラブにもしっかり反映されています。PING「2021 パター」をはじめ、高MOI(慣性モーメント)ヘッド性能だけではなく、パター専用シャフトも登場しています。


世界の有名トッププロも使用している「STABILITY(スタビリティ)」は、通常シャフトに比べEI剛性を大きく高めた“物理的にブレない”を誰もが使って実感できるシャフトです。精悍な「TOUR BLACK」に加えて、爽やかな白の「TOUR2 POLAR」が新たに仲間入り。しかも、幅広いパターに装着可能です。ドライバー同様、パターだってシャフトの振り心地を選べる時代になっています。



■「物理的に」ってどういう意味!?

ところで、最近よく耳にする「物理的」スイングうんぬんの話。そもそも「物理学」は、名前の通り“物質の性質や法則”を導き出す力学が主となっている立証科学(と言われているそう)です。ゴルフスイングにおいては、クラブやボールの弾道法則など、力と運動の法則に基づく実証が中心になるはずです。


では「身体の動きは?」というと、普遍的な視点であるニュートンの運動の3法則(慣性の法則、運動の法則、作用・反作用の法則)に当てはめた生体力学(バイオメカニクス)による視点が中心になりつつあります。「地面反力」や「高MOI」など新しい言葉のもとは、ずっと昔の発見された法則に則ったものです。


■数値は感性を裏付けるためにある

50 年以上前から、世界には物理の法則に基づいたゴルフスイングに関する文献がありますが、それらはゴルファーの感性や上級者のフィーリングを共有または裏付けるために存在しています。機械や数値に依存するのではなく、自分の感覚や言葉など「ショートカットキー」に置き換えるためのツールにすることができるとゴルフはもっと楽しくなるはずです。


■イケメンぞろい! 秋の新作アイアン

今秋は「ズル過ぎる!」イケメンなアイアンが、各社から発売されます。注目1番手は、タイトリスト「T シリーズ」アイアン。特に「T100・S」「T200」は、シャープなボディの中に、それぞれ全く異なるテクノロジーがぎっしり詰まった「新・飛び弾道」アイアン。こんなアイアンをPGA ツアープロが使うなんて、ズル過ぎます! 2番手はピン「i59」アイアン。マッスルバックが難しいなんて、もう昔の話になってしまいました…。3番手は、テーラーメイド「P790」アイアン。中空&フォーム注入アイアンのパイオニアの本気モデルに注目しない訳にはいきません。



■アイアンがスイングを作る

先日の五輪ゴルフでは、男女ともにトップ選手たちのアイアンショットは「めくれる」や「スピンの効いた」弾道よりも、「落ちた所で止まる」ショットがたくさんありました。彼らは、決して難しいクラブを使っている訳ではありません。また、自分の体力での使いこなしが可能なシャフトを自ら選択しています。憧れのスイングを身につけるために、彼らの使用クラブに注目したアプローチもお勧めします。


彼らのようなパワーが無くても、今はさまざまなアイアンシャフトがあります。本数が少なくなったとはいえ、キャディバッグの中にはアイアン&ウエッジが占めているのですから、やっぱりクラブもスイングも、アイアン時のスイングを向上するに越したことはないはずです。一見シャープな形状の最新アイアンですが、その中身はドライバーのテクノロジーがいくつも導入されています。

文・構成/猿場トール


■筒康博 さまざまなゴルフメディア&YouTube に登場。プロアマ問わず8万人以上にスイング&ギアのアドバイスを経験。インドアゴルフレンジKz亀戸店3F にギア&コーチング専門スタジオ「5DIMENSION GOLF」をオープン。さまざまな各種機器&データを駆使し、ゴルファーの「感性」をブラッシュアップする。


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