どーもです。ワークスゴルフのニューモデル「GOGUE RII」シリーズのFW＆UTを試打出来ました。同シリーズのドライバーは既にレポしていますが、スイング通りの球が出る、かなりシビアなモデルでした。その印象からすると、正直尻込みしてしまいますが、何はともあれ、いってみましょう。

まずは見た目から。

ドライバーの見た目と似ていますが、FWはソール後部にウエートを装着。重心深度を意識したモデルかと思われます。

フェースはセミディープ。ボク的には限りなくディープ。FWでこれだけフェース高があると、ちょっと尻込みしそうです。

ボディもセミディープで、かなりコンパクトに見えますが･･･

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積も小さめ。見た目からはシビアさしか感じませんが、果たしてボクで太刀打ちできるのでしょうか？

このモデルはパーツ販売モデルで、今回試打したのはフジクラ製カーボンシャフト「VENTUS BLUE 6」Sフレックス装着の15度モデル。スペックは、ロフト角15度、ライ角56度、長さ43インチ、総重量323.3g、バランスD2。ヘッド体積185cm3。シャフトスペックは、重量65g、トルク3.1、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。

持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまずの重量級。グリップは、太め好きなボクが太めに感じるほどでした。で、このグリップですが･･･

なんか滑るんですよね!!　素手で持つとコーティングのせいか、おやじ汁（失礼!!）のせいかはわかりませんが、かなりツルツルしています。これが1度気になると、脳裏にこびり付いてはまれません。シャフトですが、ちょっと前に話題となったVENTUS BLUEですが、硬いっすね～!!　手でしならせても、しなりはごくわずか。そのしなりポイントは中間よりもやや手元で、ちょうどVENTSUのSの辺りに感じました。ワッグルしてみてもヘッドの動きはごくわずか。素振りしてみると、最も感じたのはグリップのツルツル感でした。気になって「クラブ、飛んでいかないで！」って感じ。

実際に打ってみると、想像通りハード。ドライバー同様スイング通りの弾道が出るイメージで、この組み合わせだとボクの場合、ややプッシュアウトからドローで戻ってくる感じでした。グリップが気になって、いつものように右手でたたくイメージで打てない分、いつものスイング通りではないと思っていますが、それでも出球的には変わりませんでした。ヘッドはかなり小振りで操作性を意識しているような印象でした。このVENTSU BLUE 6とのマッチングは、正直ボクにはハードな印象で、そもそも球が上がり切らない感じ。しかも、「芯食った!!」と感じたショットでスピン量も3000rpmオーバー。やや重心も高めな印象で、いわゆるぶっ飛び系FWとは違うモデルかなって思います。

スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS42.3m/s、初速57.7m/s、打ち出し角14.8度、バックスピン量3270.8rpm、サイドスピン-419.3rpm、飛距離226.7ｙ

【ベスト】

HS42.8m/s、初速59.4m/s、打ち出し角12.2度、バックスピン量3112.2rpm、サイドスピン-584.7rpm、飛距離227.4ｙ

打感はマイルド系。かなり分厚いインパクトが特徴的でしたが、マレージングなんですよね。今やマレージングでもこれだけ柔らかい打感なんでね。音はかなり落ち着いた感じの中音系ですが、一部金属的な打音もするところ（恐らく真ん中よりもトゥ側やや上部あたり）もありました。

弾道はこんな感じで

その各球データはこちら

弾道的には中弾道。見た目でもスピン量が確保された、重い弾道に見えました。実際スピン量はもれなく3000rpmオーバー。芯を食った感覚でしたが、「あの当たりでも230ｙいかないんだ･･･」といった感じでした。

出球傾向は、ボクのスイングでドロー強め。結構、操作性を意識しているのかなって感じのモデルで、ティーアップで打った限りでは、つかまえようと思えばつかまるし、逃がそうと思えば逃がせるイメージでした。

シャフトフィーリングですが、まあ、ハードですわ～!!　話題になっていたころに打てませんでしたが、今さら打ってみて「マジ!?　これが話題になっていたの？」というのが正直な感じです。少なくともボクのパワーではその性能を引き出せないような印象でした。

今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS43m/s以上は欲しいイメージ。グリップのツルツルが気になることを差し引いても、このマッチングはシビアなヘッドにハードなシャフトの組み合わせで、ボクにはちょっと厳しい印象でした。スイングがしっかり固まって、ある程度たたけるヒッタータイプ向けの印象ですが、その上で、弾道も操りたいという上級者向けでしょうね。直打ちでも何球か直打ちで打ってみましたが、ボクでは球が上がりませんでした！　ドライバーの性格をみても、おそらくこのシリーズは使い手の技量をそのまま反映させるモデルで、ボクにはちょっとシビアなモデルの印象でした。