どーもです。今日から紹介するのは、今年3月9日に発売されたゴルフパートナーのプライベートブランド「NEXGEN(ネクスジェン)7」シリーズです。今回の「NEXGEN7」シリーズは、ウッド系のみのラインアップで、ドライバー、FW、UTの3モデルを試打できました。同シリーズは先代もそうでしたが、シャフトフありきでヘッドを開発し、結果的にワンフレックスになったというかなり特殊なモデルです。今回はそのシャフトもヘッドも進化しているようですが、それは一体ボクでも感じられるものなのでしょうか。早速、ドライバーからレポしてみましょう。


今回の試打も、コラムを展開してもらっている筒康博氏のご尽力によって実現しました。あらためて御礼申し上げます!


というわけで、まずは見た目から!


ソールデザインですが、ブラックボディに赤の差し色は先代同様です。でも、ラインの入り方は全くの別もの。トゥからヒールに向かう斜めのラインになっていますが、これも何か意味がありそうな・・・。形状的には若干トゥヒール側が絞られているようなイメージに変更されていましたが、ウエート位置はほぼ同じような位置でした。ちなみにウエート重量は前5g、後ろ7gが初期設定で、これは別売りで変更可能のようです。

フェースはディープフェースですね。形状的には先代とほぼ一緒に見えました。

でもボディは全くの別モノです。かなりディープになった上に、ヒップダウンしていました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。ボディは全くの別モノですが、構えたみた感じは先代とほほ一緒ですな! これなら見た目の違和感なく切り替えできそうかも。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「E.I.F シャフト」装着モデルです。今回もフレックス表記はなく、ワンフレックスです。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角60度、長さ46インチ、総重量268g、バランスD1.5。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックはあ、重量51g、トルク6.0、中先調子です。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはかなり軽め。で、グリップもやや細めです。しかもシャフトが長いっす!! 久し振りの長尺っす。持った瞬間「長っ!!」ってなりました。ここ最近ドライバーを切って44.5インチにしようかと思っているボクには、真逆をいく試打となりました。シャフトを手でしならせてみると、しなり感はかなりで感覚的にはSRからRといった柔らかさでした。しなりポイントは中間から先当たりですね。ワッグルしてみると、結構ヘッドが動くイメージで、素振りでもヘッドが返ろうとする動きを感じました。


実際に打ってみると、素振りの感覚通り、かなりオートマチックにつかまるイメージでした。先代もかなりつかまりのいいモデルのイメージでしたが、「NEXGEN7」はそれ以上です!! いつもの感覚で打つと打ち出しから左にしかしきません。右前にヘッドを放り出すイメージで打っても右に出ないので、かなりつかまりはいいモデルのイメージでした。また、かなりの弾き系ですね。メッチャ弾いていました。その分スピン量も少なめなイメージでしたが、実際には3球とも2700rpm台とかなりそろっていました。スピンがそろうのも珍しいですわ~! 持った瞬間は長さが気になりましたが、いざ打ってみるとキッチリ振り切れました。実際に何球か打つとそれほど長さが気になりませんでした。


スカイトラックの弾道はこんな感じで、

その各球データがこちら。

【3球平均】

HS43.7m/s、初速63.4m/s、打ち出し角14.7度、バックスピン量2718.6rpm、サイドスピン-705.7rpm、飛距離252.7y


【ベスト】

HS44.2m/s、初速63.9m/s、打ち出し角15.7度、バックスピン量2704.3rpm、サイドスピン-922.0rpm、飛距離255.3y


打感は弾き系。カンカンという硬さを伴うような感じではなく、打音の影響もあると思いますが、キンキンしたやや金属的な感じの弾き感でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、高弾道ですね! かなりのディープヘッドですが、球はしっかり上がります。動画弾道はかなり芯を食った手応えでしたが、データを確認してみてもスピン量2900rpmあたりで251yをマーク! まずまず・・・というか、上々の結果ですね!!


出球傾向ですが、ボクのスイングでドロー系。つかまりがかなりいいモデルだと思いますが、出だしから左に行くので重心角がかなり大きいモデルだと思います。 実際、振っていてもダウンからインパクトにかけてかなりヘッドが返ろうとする動きも感じました。


シャフト挙動ですが、前作とは真逆というか・・・。前作はかなり手元でタメを作ってくれるようなイメージでしたが、今回はどちらかとうとヘッドが走るイメージです。手元のしなりも感じましたが、先代ほどはありません。むしろヘッドが走る印象が強かったですね。


今回ボクが試打した限りで、このスペックのドンピシャHSは40m/s±2m/sあたりかな。ワンフレックスモデルで、メーカー的には「HS30m/s台から50m/s台までの幅広いゴルファーをカバー」とうたっていますが、重量も考えればコア層はおそらく40m/s辺りになるでしょう。ただし、かなりつかまりがいいモデルなので、アウトサイドイン系のスイングでゆったり振れるタイプが、つかまった力強い球を打てるモデルだと思います。この辺が今回のモデルのキモに感じました。そして、何気に飛ぶかも!


<ゴルフパートナー「NEXGEN7」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:9.5▽操作性:7.5▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9.5

■ヘッド:ボディ=8-1-1チタン、フェース=6-4チタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「E.I.Fシャフト」(51g/6.0/中先調子)

■価格:1本4万9500円+税