どーもです。テーラーメイドのニューモデル「ステルス」シリーズですが、今日紹介するのはレスキューです。レスキューも「ステルス」「ステルス プラス」でラインアップですが、今回試打できたのは「ステルス」のみです。同社はUTをレスキューと呼びますが、ぶっちゃけボク的には苦手だったりします。同社の各ブランドでほぼ100%ラインアップしていますが、どのブランドでもいまひとつ結果が出ないというか、仮に結果が出ても、どこか腑に落ちなくて、なんとなく“苦手意識”が芽生えてしまいました。そんな先入観たっぷりな試打でしたが、何はともあれいってみましょう。


まずは見た目から。


ヘッドはやや大きめで、安心感がありましたね! 

フェースはセミディープで、形状的には長方形かな。ボク的にはアメリカンハイブリッド感覚でした。

ボディもセミディープ。レスキューはどのモデルも共通して出っ歯ですよね!!

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。こうしてみるとジャパニーズユーティリティなんですけどね。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI RED TM60(‘22)」Sフレックス装着モデルの4U。スペックは、ロフト角22度、ライ角60.5度、長さ39.75インチ、総重量342g、バランスD1。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量68g、トルク2.9、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップは、ボクが太めが好きなのでやや細めにも感じてしまいましたが、一般的にはまずまずの太さだと思います。シャフトを手でしならせてみると、ドライバー&FWの「TENSEI RED」よりも結構しっかり感があって、SフレックスらしいS。しなりポイントはちょうど真ん中辺りで、「FLEX-S」の表記辺り。ワッグルしてみると、FWよりもヘッド自体の動きは少なく、個人的にはよりアイアン感覚で打てそうな雰囲気です。素振りしてみても、FWのようなしなり感はなく、よりシャープに振れる印象でした。


実際に打ってみると、このレスキューもぶっ飛びですわ~!! 試打モデルはロフト22度ですが、いきなり211yをマーク。「飛びすぎじゃない?」なんて思ったのが悪いのか、その後は205~206yでした。この飛距離は、ボク的にはロフト20度モデルの距離かな。やはりこの「ステルス」シリーズは基本的に、オートマチックに球が上がって、つかまりもいいモデルでしょうね。UTはつかまりいいクラブですが、フッカーのボクにとっては、つかまり過ぎはちょっと厄介な要素です。このレスキューはインパクト時までフェースがスクエアになることを意識すれば、いい感じのドローが打てました。そして、いつものようにヘッドを右前に放り出すようなイメージだと、そのまま右にドーンの傾向が強かったですね。いずれにせよ、オートマチック系といえるでしょう!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこんな感じ


【3球平均】

HS39.9m/s、初速55.6m/s、打ち出し角17.4度、バックスピン量3742.4rpm、サイドスピン-385.2rpm、飛距離208.4y

【ベスト】

HS40.2m/s、初速56.0m/s、打ち出し角17.6度、バックスピン量3510.0rpm、サイドスピン-659.5rpm、飛距離211.9y


打感は弾き系。FWよりもややカッチリ感がある感じで、ほんの少しだけど、FWに比べると球離れが速いように感じてしまいました。音はやや高めかな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。オートマチックに球が上がるイメージで、ボクが普通に打って、打ち出し角は17~18度で安定していました。スピン量も約3500~3900rpm辺りで安定です。打点ブレ傾向のあるボクで、これだけ安定してくれたらうれしいですね。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。いつも通りの打ち方でいい感じのドローでした。右前にヘッドを放り出すイメージだと、そのまま右にドーンです!!


シャフトフィーリングと振り感ですが、カルカタ系かな。ドライバー&FWの「TENSEI RED TM50(2022)」とは確実に違う印象で、おそらくこのレスキューはFWの延長線上ではなく、ロングアイアンの延長なのかなという印象を持つようなフィーリングでした。ミドルアイアン感覚で振れるので、アイアン好きな人にとってはいい感じかもしれません。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本性格はオートマチック系なので、払い打ち系でもしっかり球が上がって、つかまるモデルだと思います。でも、ボクレベルのプチヒッターであれば、十分使えると思うし、何より、飛距離性能は魅力的ですね。アイアンの延長線上であれば、飛ばす必要はそれほどないのかもしれません。でも、飛ぶこと自体がメリットになることもあるでしょうからね。1つだけ個人的な好みをいってしまえば、重量のわりにはややカッチリ感があるかなって感じ。カッチリ感があると、どうしても「振らなきゃ!!」という意識が働いてしまいます。ボク的にはほんの少しだけ、全体的な柔らかさがあってもいいかなって思ってしまいました。まあ、いわゆるカルカタ系のイメージでした。

<テーラーメイド「ステルス」レスキュー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ&フェース=ステンレススチール(450SS)、クラウン=カーボン

■ロフトバリエーション:3U=19度、4U=22度、5U=25度、6U=28度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「TENSEI RED TM60(’22)」(S=68g/2.9、R=61g/3.1/中調子)。スチールシャフト「KBS MAX MT85 JP」(S=109g/1.8/先中調子)。

■価格:「TENSEI RED TM60(’22)」装着モデル各1本3万9600円。「KBS MAX MT85 JP」装着モデル各1本3万6300円。※価格は税込み