どーもです。キャロウェイのニューモデル「ROGUE ST」シリーズのUTとアイアンを試打できました。すでにドライバー&FWはレポしていますが、これでやっと「ROGUE ST」シリーズの試打が完了しました。まずはUTからですが、ドライバー&FW同様4モデルのラインアップですが、名称が若干変わっていて「MAX」「MAX OS」「MAX FAST」「PRO」となっていました。これはアイアンも同様ですが、まずはデフォルトモデルの「MAX」からいってみってみましょう。
まずは見た目から。
ソールを見る限りでは、トウ側にボリュームがある感じですね。フェース下部の金属プレート部分とソール後部のコの字状のレールが、接地面積を減らして抜けの良さに寄与しているようなイメージを受けました。なお、トウ側内部に20gのプレシジョン・タングテンウエートを装着しているようです。これによってスイートスポットをフェース中央に持ってきているようです。
フェースはそこそこディープ。形状的には、ボク的にはザ・アメリカンハイブリッド。トウ側が高くなっているので、なんかつかまりが良さそうにも見えますよけど…。なお、同社独自の「JAILBREAK」テクノロジーですが、ヒール&トウに配置することでフェースをたわみやすくしているようです。
ボディはディープ&ハイバック。厚みもバッチリ確保さていました。
後ろ姿です。トゥが高いハイトウモデルですね。メーカー的にも、ハイトウモデルにすることで、つかまりの良さをイメージさせるのが目的のようです。でも…!?
構えてみるとこんな感じ。やっぱりボク的にはザ・アメリカンハイブリッドかな。ネック側が狭くトウ側にボリュームがある分、いかにもつかまりが良さそうなイメージを受けますが…。そして、若干フックフェースにも見えました。この見た目に体が勝手に反応したのか出球は…
今回試打したのは、カーボンシャフト「VENTUS 5 for Callaway」Sフレックス装着モデルの4H。スペックは、ロフト角20度、ライ角58.5度、長さ40インチ、総重量357g、バランスD2。ヘッド体積127cm3。シャフトスペックは、重量53g、トルク4.2、中調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。
持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップはまずまずの太さで、太め好きなボクでもギリ許せる感じ。シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスとしては気持ち柔らかめだけど、FWよりはしっかり感があったかな。しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみると、バランスほどヘッド重量を感じないせいか、ヘッドの動き方はやや少なめ。素振りしてみると、ヘッド重量を感じない分シャープに振れそうな感覚でした。
実際に打ってみると、まず驚いたのが、総じてつかまりがいいUTでいきなりフェード系が出たこと。ご存じの通り筋金入りのチョ~頑固なフッカーなので、この逆球にはビックリでした。自分の打ち方の問題かなと思って調整しちゃいましたが、何球か打ってもフェード系でした。不思議なもので、いつもとは違うフェード系が出ると気持ち悪くなって、ドロー系を打とうとしている自分がいました。意図してフェードが打てれば満足だと思いますが、いつも通りに振ってフェードは「?」ってなりますよね。UTというクラブの性格と少なくともドライバー&FWを打った限りでの「ROGUE ST」シリーズの性格を考えれば、フェード系が出るのはあり得ないはずです。そう考えるとボクのスイングの問題だと思いますが、フェード系が出てしまいました。その後、気持ちつかまえよういう意識で打って、ほぼストレートから軽いドロー系を打てました。球の上がり方や飛距離的には文句なしでしたが、少なくとも今回ボクが打った限りでは、フッカーのボクがつかまりを意識してつかまる感じでした。
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら。
【3球平均】
HS40.3m/s、初速55.3m/s、打ち出し角14.5度、バックスピン量3968.7rpm、サイドスピン-46.0rpm、飛距離204.0y
【ベスト】
HS40.2m/s、初速56.0m/s、打ち出し角14.1度、バックスピン量4043.9rpm、サイドスピン-173.4rpm、飛距離206.3y
打感は柔らかさが気持ち前面に出たソリッド系。感覚的にはFWと一緒かな。音は気持ち高めにも感じました。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラックデータはこちら
弾道的には高弾道。球はオートマチックに上がります。打ち出しからドーンと高いのが特徴かな。スピン量はやや少なめに感じました。
出球傾向は、ボクのスイングでフェード系。この日のスイングはいつもと違ったのではと思っていますが、基本的にフッカーのボクがつかまりを意識してほぼストレート~軽いドロー系でした。
シャフトフィーリングと振り感ですが、かなりシャープに振れます。クセのないしなり感ですが、個人的な好みとしてはもう少しだけ切り返しでヘッド重量を感じたいかなと思ってしまいました。バランスD2のわりにはヘッド重量が感じにくかったかなというのが、ちょっとだけ気になったポイントです。
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本的にはオートマチック系だと思います。少なくとも球の上がり方はオートマチック。だけど、つかまりについては、ボクのスイングの問題だと思いますが、少なくともボクが今回打った限りでは一般的なUTほどオートマチックにつかまらないイメージでした。ボク的には、アスリートモデルを思わせる何かがあったかな。ここ数年オートマチックにつかまるモデルばかりなので、「結構骨太なモデルじゃん!」なんて思いましたが、ふと我に返ると「ちょっと待てよ。ホントにそうなのか?」と不安になったのも事実です。ボクが打った限りでは、この「ROGUE ST MAX」UTは最低限の打ちやすさはあるけど、一般的なUTに比べるとややつかまりの意識が必要なモデルに感じました。
<キャロウェイ「ROGUE ST MAX」UT>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9
■ヘッド:ボディ=17-4ステンレス+プレシジョン・タングステンウエート、フェース=カーペンター455スチール
■ロフトバリエーション:3H=18度、4H=20度、5H=23度、6H=26度
■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「VENTSUS5for Callaway」(S=53g/4.2、SR=50g/4.3、R=48g/4.4/中調子)。「Fhjikura MC70 for Callaway」(S=71g/2.6/中調子)
■価格:各1本3万7620円。※税込み