どーもです。ミズノのニューモデル「ミズノプロ719」「ミズノプロ319」アイアンを試打できました。新製品発表試打会で軽く試打してレポしましたが、今回はガッツリ打ち込んできました。これまでは「ミズノプロ」シリーズとしては「118」 「518」 「918」 「Ti18」の4モデルが発表されていますが、今回2モデルの追加で計6モデルとなりました。まずは「719」からレポしてみましょう。
まずは見た目から。
構造的には一見ボックスキャビティモデルですが、実はバックフェースが貫通した「マイクロスロット構造」を採用。興味のある方は「新製品発表試打会」を見てください。外観を見る限り「518」ではなく、「918」に限りなく近いモデルだと思います。「918」よりもトゥ側バックにボリュームがあるのが、特徴ですね。
フェースは、セミラージかな。形状的には、やや面長にも見えました。でも、いい顔ですね!
ソール幅は、セミワイドだと思います。
ネックは、セミグースです。バックフェース下部にボリュームがあって、「918」よりも低深重心化しているように感じました。
構えてみると、こんな感じ。セミグースネックとの兼ね合いで、結構フトコロが深く見えるので、ボールのつかまりは良さそうな見え方です。トップブレードはやや厚めですが、「918」よりは気持ち細めでした。
今回試打したのは、スチールシャフト「ダイナミックゴールド95」S200装着モデルの#7。スペックですが、ロフト角32度、ライ角61度、長さ36.75インチ、総重量415.5g、バランスD1.5。シャフトスペックは、重量95g、トルク未発表、中元調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。
まず持ってみた感じですが、重量的にはやや軽め。でも、最近はこれくらいでもいいかなって・・・w グリップは、やや細めでした。「ダイナミックゴールド95」は初めてですが、振り感的には「ダイナミックゴールド」とはまた違った印象でした。どちらかというと手元がしなるというよりは、素直に中間がしなる感じでした。
実際に打ってみると、まず驚いたのはオートマチック感でした。球の上がり方、つかまり方は、かなりクラブが仕事をしてくれるイメージ。ミスヒットにも強いイメージです、多少芯を外してもガッツリ球を上げてくるイメージでした。特に、トゥ側のミスヒットでも当たり負け感がないのは、好印象でした。まあ、トゥ側に外すとボクの場合、果てしない腐れフックにはなりますが・・・。「マイクロスロット構造」の影響下は分かりませんが、従来のミズノプロの感覚からすると若干弾き感が強めにも感じましたが、これは重箱の隅をつつくようなことです。打感的に、総じて柔らかめでした。飛距離については、#7としては飛びますが、ロフト角を考えれば妥当かなと思います。
スカイトラックの弾道データはこんな感じで、
その各球データがこちら。
【3球平均】
HS39.8m/s、初速51.1m/s、打ち出し角18.4度、バックスピン量5181.3rpm、サイドスピン-998.3rpm、飛距離165,8y
【ベスト】
HS40.3m/s、初速51.7m/s、打ち出し角18.0度、バックスピン量5122.9rpm、サイドスピン-1269.2rpm、飛距離168.7y
打感は、マイルド系。とはいえ、前述通り、従来のミズノプロの中では、若干弾き感が強めです。でも、世の中にあるアイアンの中では、確実にマイルド系です! 音も、ミズノらしいサスティンが短め小気味の良い感じの音でした。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラクデータがこちら。
弾道的には、高弾道です。クラブがしっかり球を上げてくれます。シャフトとの相性なのか、新製品試打会の時よりも若干スピン量多めに感じました。スカイトラックのデータでも200~300rpm増えていたので、シャフトの影響かもしれませんね。あっ、新製品発表試打会寺は、「ダイナミックゴールド105」S200でした。
出球傾向は、ボクのスイングでドロー系です。まぁ、何を打ってもドロー系なんですけどね・・・(汗) オートマチックにつかまるイメージなので、ボク的にはいつものスイングよりも若干インサイドアウトを意識して、ヘッドを右斜め30度くらいに放り出すイメージで、良い感じのドローでした。
シャフト挙動と振り感ですが、「ダイナミックゴールド」の挙動のまま軽量化された、というわけではありませんでした。どちらかというと、「NSPRO MODUS3 TOUR105」に似たような動きですが、MODUS3ほどもわっとした感じではなく、もうチョイシャープ感があるような動きに感じました。
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/sあたりにオススメかな。かなりオートマチックなイメージで、性格的には「918」に近いですが、もしかしたら「918」よりもある意味オートマチック系かもしれません。勝手に「518」と「918」の中間モデルと思っていましたが、実は「918」よりもオートマチックなアイアンなのかもしれません。少なくとも、ボクはそう感じました。100切りを目指す人や、安定して90代を出したい払い打ち系のフェードヒッターにとっては、強い味方になってくれそうなアイアンでした。
<ミズノ「ミズノプロ719」アイアン>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8.5▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9.5
■ヘッド:マイルドスチール(S25C)ボロン綱
■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールド95」「NSPRO950GH」「MODUS3 TOUR105」ほか。カーボンシャフト「MFUSION i」「OTi85」「MCI80」「ツアーAD75」ほか。
■価格:スチールシャフト「ダイナミックゴールド95」「NSPRO950GH」装着モデル各1本1万9000円+税、「MODUS3 TOUR105」装着モデル1本2万円+税。カーボンシャフト「MFUSION i」装着モデル1本2万1000円+税、「MCI80」装着モデル1本2万4000円+税、「ツアーAD75」装着モデル1本2万5000円+税、「OTi85」装着モデル1本2万6000円+税。