どーもです。ブリヂストンゴルフのニューモデル「B3」シリーズのドライバー2モデル試打できました。併せて「221CB」「222CB+」アイアンも打てました。まずが「B3」ドライバーですが、よりストレート弾道を意識した「B3 SD」と、つかまりを意識した「同 DD」の2モデルをラインアップしています。そしてなにより、このドライバーはカーボンモノコック設計(カーボン一体構造)となっています。最大のメリットは、余剰重量を再配置できることかと思いますが、それによって「SD」「DD」もより明確になっているのかなと思います。今回はその辺も確認できればと思いますが、まずは「B3 SD」ドライバーからいってみましょう。


まずは見た目から。


今回の「B3」シリーズはボディがカーボンモノコックとなり、これによって産出された約40gの余剰重量をソール後部に再配置することで、従来モデルにない徹底した低・深重心モデルにしているようです。

ニューサスペンションコアによって、さらに高初速エリアが拡大し、さらに飛距離アップを目指したようです。

フェースはシャロー。でも、トップライン中央部のカーブがそこそこ付けられていますね。ネック回りの処理の方法は、何気に独特かなって。

ボディはセミディープのような、シャローのような…。ボクはシャローに見えましたが、ボディの中央部辺りから急激に下がるクラウンが特徴的ですね。

後ろ姿です。ソールのネック側にボリュームがあるような見た目ですね。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は、大き過ぎず、小さ過ぎずの丸型。個人的には、構えやすかったです。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「TENSEI BS RED 40」SRフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角9.5度、ライ角59度、長さ45.75インチ、総重量280g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量43g、トルク8.1、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはかなり軽め。ボクには、さすがにちょっと軽すぎかでした。グリップも細め。シャフトを手でしならせてみると、SRにしても柔らかく、かなりしなります。しなりポイントは真ん中よりも先辺りで、MITSUBISHI CHEMICAL表記の先辺りでした。ワッグルしてみると、まず感じたのは手元の柔らかさ。普通にワッグルすると、グリップの先辺りに柔らかさを感じました。太もも辺りにグリップを固定して、ヘッドの揺れ幅を確認すると、しなりポイント辺りから、ヘッドの振り幅は結構大きめに感じました。素振りしてみても、シャフトのしなりにちょっとクセがあるというか、軽いこともあり、タイミングを取るのがちょっと難しそうな印象でした。


実際に打ってみると、まず驚いたのがボールの上がり方。今回、特注モデルのロフト9.5度でしたが、とてもそのロフトの上がり方には感じませんでした。スカイトラックの数値的にも打ち出し角が17度台!! 普段15度でも「上がりやすい!」と感じているので、どれだけ上がりやすいかが分かっていただけると思います。また、ワッグルや素振りで感じた、シャフトの柔らかさですが、実際に打ってみると、確かにヘッドが走る印象はありますが、かといってクセのあるしなり方ではなく、自然にヘッドが加速する感じでした。ただし、総重量が軽いので、手元で操作できてしまいます。ちょっと「カット気味に入ったかな?」と思って手首を返せばフックするし、下半身が止まってしまうと例の持ち球も出ましたw 正直、持った感覚では「アンダースペックじゃない?」なんて思いましたが、少なくともレンジでは気を使えば、まずまずの弾道が打てましたね。ボク的にはフックを警戒しそうなスペックでしたが、思った以上に直進性が高かったです。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.1m/s、初速61.2m/s、打ち出し角17.3度、バックスピン量3226.6rpm、サイドスピン-396.6rpm、飛距離241.1y

【ベスト】

HS42.4m/s、初速61.6m/s、打ち出し角17.8度、バックスピン量3042.0rpm、サスドスピン-571.5rpm、飛距離244.7y


打感は弾き系。総じて弾き系ですが、あるポイント(打点シールで確認していませんが、おそらくフェースセンターの右上辺り)はちょっとカンカンした感じで、ここに当たると距離が伸びていました。音は高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には、文句なしの超高弾道!! ロフト9.5度モデルでも、払い打ち系だとしてもガッツリ上がりそうな印象でした。スピン量は、さすがに多めでした。これはシャフトの問題だと思いますが、シャフトが合えばスピン量は少なめだと思います。


出球傾向は、ボクのスイングで打ち出し方向にほぼストレート。スイングのせいで打ち出し方向のバラけはありますが、少なくとも、その打ち出した方向にはほぼストレートで、直進性は高いと思います。


シャフトフィーリングでと振り感ですが、40g台と軽量モデルなので、ボクの場合、「シャフトのしなりを極力抑えて」を意識してしまいました。切り返しのタメを意識すると、確実に振り遅れます。ボディターンタイプやアーリーリリースタイプがそのままのスイングで、飛距離を稼げそうな雰囲気でした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS35~38m/s 辺りにオススメ。このマッチングだと、前述通りボディターンタイプや手首のタメが早めにほどけてしまうアーリーリリースタイプに合いそうです。ヘッド的には確実に低・深重心モデルで、非常に直進性が高く、かつミスヒットの寛容性も高いモデルだと思います。方向性的には、ボクがこのスペックで打っても、打ち出した方向にほぼストレートでした。ミスの傾向として、右も左も出てしまうタイプにいいかもしれません。シャフトを合わせれば、かなり飛距離も期待できそうなモデルかもしれませんね。

<ブリヂストンゴルフ「B3 SD」ドライバー>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:8.5▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7.5▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=CFRP+タングステン、フェース=6AL-4Vチタン合金

■シャフト(重量/トルク/調子):「TENSEI BS RED 40」(SR=43g/8.1、R=41g/8.2/中調子)。「TENSEI BS BLACK 40」(S=42g/7.0/先調子)。「TENSEI BS WHITE 50」(R=52g/6.3/元調子)。「VANQUSHI 5」(S=56.8g/4.2/中元調子)。

■価格:「TENSEI BS RED 40」、「TENSEI BS BLACK 40」、「TENSEI BS WHITE 50」装着モデル各1本9万6800円。「VANQUSHI 5」装着モデル1本11万3300円。※価格は税込み