どーもです。PINGのニューモデル「G430」シリーズですが、取り敢えず今回は、今日紹介するアイアンで1度締めます。PING「G」シリーズのアイアンは歴代グースモデルなので、フッカーのボクはちょっと敬遠しがちだったりします。今回もグースモデルだし、なんなかボクが苦手な、構えたときにバックフェース下部の厚みが目に付くモデルだったりします。今回、そのわりにはとトップブレードが薄く、ボク的には「どっちやねん!!」とツッコミたくなるモデルでしたが、果たしてその実力は…!?


まずは見た目から。


先代「G425」アイアン同様、構造的にはディープアンダーカットモデルですね。トウ側にボリュームがある感じは、先代同様です。

フェースはセミラージ系で、三角形チックでトウが立った感じでした。これは、先代とほぼ同じように感じました。

ソール幅はセミワイドかなぁ? 先代はトレーリングエッジが設定されていましたが、「G430」ではネック側から途中までになっていました。ネック側の抜けを意識したということでしょうか?

ネックはグース。ボディはかなりファットで、トウ側後部にウエート搭載でした。

構えてみるとこんな感じ。こんな感じなのに、妙にトップブレードが薄くて、「ん!? なんで?」などと感じてしまいました。

今回試打したのは、スチールシャフト「NPRRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角29度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量404.0g、バランスD0。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。でも、グリップはまずまずの太さ。やはり、今回の「G430」シリーズのグリップはやや太めかもしれません。ワッグルしてみると、まあ、スチールシャフトモデルなのでヘッドの動きはごく普通。素振りしてみると、ミッドラージヘッドのわりにはヘッドをそれほど感じませんでした。


実際に打ってみると、切り返しでヘッドをそれほど感じないからか、HB同様最初の何球かは切り返しで力んでいたようです。そこで、このアイアンも切り返しで力まずスッと落としてから、フォローを大きくとることを意識すると、めっちゃ高弾道でヨレ感のない、ボクにしては珍しいストレート弾道を連発しました。でも、打感がカッチカチ。芯を外している感じはなく、飛距離も出ていることを考えれば、ボク的にはキッチリ芯を食っていると思うのですが、それでも打感がカッチカチ。「PINGって、こんなに硬かったっけ?」と思ってしまうほどでした。まあ、これはボクの好みの問題ですけどね。それ以外はほぼ完璧なだけに、逆に目立ってしまった感じかな!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.7m/s、初速50.8m/s、打ち出し角20.0度、バックスピン量4665.1rpm、サイドスピン-688.6rpm、飛距離180.1y

【ベスト】

HS40.1m/s、初速51.5m/s、打ち出し角19.1度、バックスピン量4635.6rpm、サイドスピン-532.1rpm、飛距離183.8y


打感は硬さをともなう弾き系。今年試打したアイアンを全て記憶しているわけではありませんが、直近に打ったウイルソン「D9」アイアンよりも硬く、ボクの中では現時点で最もカッチカチなモデルかな。音は高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラック弾道データはこちら


弾道的には高弾道。ロフト角を考えれば超高弾道でもいいくらい。スピン量も少なめでした。


出球傾向は、ボクのスイングで、ほぼストレート。これは、基本的に切り返しで力まず、大きなフォローを意識したスイングです。球離れが速いので、つかまっている感は少ないですが、まあ、つかまっていないわけではなさそうです。


シャフトフィーリングと振り感ですが、シャープに振れました。でもヘッドの存在感が薄いので、ボクの切り返しで力んでしまう傾向があったこと事実ですね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本性格的にはオートマチック系で、スイングタイプを選ばない受け入れ間口の広さがあると思います。「G430」シリーズらしい“飛んで曲がらない”モデルですが、ボクが気になったのは打感。ボクの中では、今年打ったモデルとしては最も硬かったです。あまりの硬さに、本当に芯を食っているのか疑ってしまうほどでした。でも、これは好みの問題。実際に打って「そんな硬くないじゃん!!」と思う方もいるかもしれませんので、打つ機会のある方は、ぜひ試打してみてくださいね!!


まだ「G430 SFT」FW を打てていませんが、今回の「G430」シリーズは全体的に“飛んで曲がらない”シリーズだと思います。マジで「G430 LST」ドライバー(Sフレックスモデル)は、どうしよかなぁ…(笑)

<PING「G430」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:5▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ハイパー17-4ステンレススチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「AWT 2.0 LITE」(S=98g/1.6、SR=93g/1.8/中調子、R=87g/1.9/中先調子)。「NSPRO850GH neo」(S=88g/2.0/中調子)。「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR 105」(S=106.5g/1.7/中元調子)。「NSPRO MODUS3 TOUR 115」(S=118.5g/1.6/元調子)。「DG EX TOUR ISSUE」(S200=131g/-/元調子)。カーボンシャフト「ALTA J CB BLACK」(S=74g/3.2/中調子、SR=64g/4.5/中先調子、R=54g/4.8/先調子)。「PING TOUR 2.0 CHROME I」(S=77g/2.7/中元調子)。

■価格:スチールシャフト「DG EX TOUR ISSUE」装着モデル1本2万8600円、それ以外各1本2万6400円。カーボンシャフト装着モデル各1本2万8600円。※税込み